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【韓国ドラマ梨泰院クラス】1話の感想(前半):信念は大事だけど殴ったらダメ

はじめに

『梨泰院クラス』(イテウォンクラス、原題:이태원 클라쓰)は、韓国のケーブルテレビ局JTBCにて2020年1月31日から同年3月21日まで放送されたテレビドラマ。最終回の視聴率は16.5%を記録した名作ですが、同作品はNetflixにて配信されています。

色んな有名人の方(オリラジの中田さん等)が「おもしろかった」と推していた同作品、気になって私も見てみました。
以下、素朴に見ながら思ったことをネタバレありでつらつらとメモしていきます。

尚、青字が話の中で印象に残った箇所で、赤字が印象に残った私の感想です。

自暴自棄の女性

冒頭、若い女性がカウンセリングを受けていますが、何に対しても無気力な様子で「死にたい」とも口にします。
そして、その会話の中で女性は「社長にそのことを伝えたら”じゃあ死ねば?”みたいに返された」と笑います...。

視聴者としては「どういうこっちゃ...」という感想しかありませんが、このシーンの意味は後に分かるんでしょうね。

話の舞台は「韓国ソウルにある龍山」とのこと。

ユニークな主人公

主人公であろう男性は水の入ったバケツを学校の教室の後ろで持たされています。いわゆる日本でいう廊下にたっとけ!というやつですかね。で、それを持つのがしんどいからか頭から被って軽くするという戦法を取ります。

先生側は「まいったな~」という様子。クラスの中では変わり者のようです。

そしてその主人公が転校するという話を聞いて、超絶美人の同級生が主人公(パク・セロイ)にプレゼントを渡すも「甘いものが嫌いだから」という様子で受け取らずスルー。なんでやねん!

また、別のシーンにてセロイは警察学校に入るための予備試験で足を引きずりながらも満点を取る描写が映ります。警察になりたい少年で、ガッツがある模様。

駅で物乞いの男性に冷たい女性とお父さん

また別の美人な女性(スア)が出てきますが、物乞いのような男性に対してスアは雑な対応をします。
ちょうどそのシーンを見ていたセロイはスアの腕を掴んで「謝ってこい」と伝えるも「いい気分?いい人みたいで」とスアはそっけなく返し、そのまま去っていきます。

シーンが変わり、セロイは父親との談笑の中で、父親が働く会社の会長の息子が通っている学校にセロイが転校するということを聞き、「仲良くすべき?」と父に問うも「性格が合えばな」と優しい回答をします。一方で、父親はセロイに「あまり頑固だと苦労するぞ」と優しくアドバイスをしている様から、息子の性格に難ありなことは知っているようです。

ここで、先ほど駅で物乞いに雑な対応をしていたスア、実はパクセロイのお父さんが仕事の担当でフォローしていた養護施設で育っていたということが分かります。スアはセロイのお父さんを慕っている様子。

ただ、今まで金銭的な支援をしていたものの、会社の方針(老人に対して支援した方が印象が良い)で子供の施設への援助は打ち切りとなったことをセロイのお父さんはスアに謝ります。そして、その流れで料理人である父親は、代わりに料理を作りにくるよというとスアは「そっちの方が嬉しい」とにっこりと回答。先ほどとは打って変わって、いい子...

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スア「おじさんの料理の方が支援より嬉しい」
ちなみにスアとセロイは転校先のクラスで席が隣同士になるという少女漫画展開になります。

転校先でいじめの現場

転校先の教室では、例の会長の息子はやりたい放題。パシリをさせている少年の頭から牛乳をかけてキャッキャしています。そしてそれをクラスの皆は見て見ぬふり。それに対して正義感の強いセロイは憤りを覚えます。

同じクラスの施設出身の女性スアはセロイが怒りに震えている様子を察知し、「やめときな。あいつが会長の息子だ」と伝えるも「それで?」と返す主人公セロイ。「会長の息子に睨まれたらおじさんが困るよ」というスアの静止をふりきり、セロイはいじめを止めに行きます。

会長の息子はセロイを見て「ここでのルールを?」と余裕の表情。ここに先生が到着するも、生徒と同様にいじめの目撃しても知らないふりをします。
その先生の様子を満足げに一瞥し、「この学校では俺が王だ」とセロイに向けて発言をするも、主人公は力いっぱい、いきなりぶん殴ります。殴ったらあかんやろ...

親の会長とセロイの父が集められる

殴ったことの騒動を受けてか、父親である会長とセロイの父親が校長室のような場所に集まります。
会長には威厳があり、親の威を借りて口出しをする息子(スングォン)に「人前では口を慎め」と一喝。

事を荒立てようとする学校関係者に対し、会長は「一つここは穏便に...」というもその条件として「殴ったことに対して頭を下げて謝罪しなさい。大事な長男が殴られたら誰だって気分は悪い」と真っ当な意見を言います。

それに対してセロンは家訓として「人は信念を持って生きろ」と教わってきたことを話します。そして、いじめを見ていられず止めただけであってこの生徒に謝ることではない、と突っぱねる。「退学になっても?」という会長の確認にも「父にそう教わった」とセロイは強気の発言をします。

それについて意見を求められるお父さんは「私の息子とは思えないほど...」とためて「かっこいい」と述べます。

お前は正気か?と言わんばかりの会長に対し、「息子がそういうならこれ以上私が言うこともない」と啖呵を切ります。これはお父さんこそかっこいい...

会長は社内でいう部下と上司という関係性に言及すると、父親は「退職します」と伝えます。すると間髪入れずに「そうしろ」とひりひりするやり取り。セロイは父親の予想外の援護射撃に慌てます。

帰り道にてセロイは謝りますが、「暴力は正当化できないが、俺にも信念がある。お前がどれほど誇らしかったか」と息子に伝える。グッときます。

終わりに

客観的に見て、自分が殴られたわけでもないのに先に手を出したらあかんやろ~と思ってしまいました。
そして、頭一つ下げれば退学も警察沙汰も勘弁してあげるといった会長の方がまともな気がします。

そうは言っても、息子を褒めて会社をやめる選択をした父親もかっこいい。感想記事は後半に続きます。