はじめに
楽天ROOMは、紹介したい商品をmy ROOMに集めておける楽天のショッピングSNS
あなたのROOMから商品が購入されると成果報酬として楽天ポイントを進呈します。
いわゆるアフィリエイトが土台にあるSNS。
ユーザは商品の良いところを紹介し、自分のリンクから購入があればキックバックが貰えます。しかし、購入する側には特にメリットがないという状況なので、「なぜわざわざ楽天ROOMで買うのか?」というのは気になるところ。
というわけで、本記事は商品を紹介する側ではなく買う側にはメリットがあるのか否かを調査しました。
楽天ROOMは紹介側には旨味がある
まず初めにアフィリエイター側からすると楽天ROOMは使い勝手がいいです。
というのも一般的に楽天アフィリエイトを利用するためにはサイトから専用のURLを発行する必要があり、私も実際に楽天アフィリエイトに取り組んでいますがURLを逐次発行して添付するも収益性はイマイチ。
URL発行の手間を考えると時給換算で100円以下という厳しい結果で、個人的には他の副業の方がコスパがいい…。
そんな面倒な商品リンクの発行ですが、楽天ROOMでは商品を選ぶだけでこの手のリンク発行をアプリ側で自動的に対応してくれます。これはアフィリエイター側にはありがたい点。
...本題としてなぜ購入者はわざわざROOMで買うの?という疑問。使用者の感想が見えるのが嬉しいのかもしれませんが、紹介制度がある以上は本音は出てこないのでは?と勘ぐったり。
結論:過去は購入者にもポイント還元があった
気になって調べてみると分かりましたがもともとは「購入する方もROOM経由で買うと安く買えた」仕様があったようです。なので元々は楽天市場で買うよりもROOM経由で買うほうが購入者側もポイントが貰えて双方にメリットがありました。
しかし今は購入者側のポイント還元制度がなくなったことによって、紹介者側(アフィリエイター側)だけが得をする構図に。
ちなみに以下はその発表当時のニュースリリース。
楽天ルームで商品を購入すると、毎月1,000ポイントまで2%の還元を得れてましたが、2020年4月1日より終了。
というわけで購入者視点では楽天ROOMで買うメリットがないことは分かりました。しかし、それなのに「なぜみんなはROOMで買うのか...?」という問いは残ります。
巷の記事ではROOMのメリットを「三方良し」というニュアンスで記載がありましたが、どう考えてもROOMから商品を探すメリットってないと思うんですよね。
販売店舗:商品が売れて嬉しい
購入者:ROOMから商品を探せる…?
紹介者:商品が売れればポイントが貰えて嬉しい
なぜ三方良しではないかというと、アフィリエイトしたい側は商品がイマイチでもとりあえず紹介しておけば損はないのでROOMの情報を鵜呑みにできないから。であればROOMで探すこと自体がナンセンスという考え方すらできます。
もちろん信用に繋がるので明らかなクソ商品は紹介しないと思いますが、Amazonの明らかに怪しい絶賛レビューに似たバイアスが垣間見えます。
終わりに
私の推測ですが、ROOMユーザは「”楽天アプリで買うよりお得らしいよ”という過去の情報を受けてアフィリエイト収入が紹介者に入ることも知らずに使っている」説はあると思います。
例えばうちの両親は楽天で買い物をすることはあってもアフィリエイトという概念すら知りません。
であれば、副業とはなんぞや?という方(ネットリテラシーの低い方)はROOMで色んな人が紹介しているページを見ながら「わざわざレビューしてくれて助かる、親切な人がいるのね~」程度に思っているのかもしれません。そういう意味では確かに三方良しなので別に気にすることもないのですが。