えんとつ町のプペルの公開
先日の西野さんのWinWinWiiinを見て余計に見たくなりました。
興行的にどこまで行くのかは見物ですが、一つのマイルストーンである興行収入100億円行くといいですね。
ちなみにワンピースで最も当たった映画でも興行収入100億円には行っていないので結構ヘビーだとは思います。
鬼滅の刃:無限列車は興行収入が爆発している
もちろん私も見に行き、いい年こいたおじさんなのにしっかり感動しちゃいました。
興行収入も歴代1位の400億円にせまっていて、これをえんとつ町のプペルが超えることは難しいと思っています。
じゃあ、えんとつ町のプペルと鬼滅の刃の共通点である「子供も大人も泣ける2020年公開のアニメ映画」という括りにおいてえんとつ町のプペルは惨敗なのか?...と考えると私が個人的に思うプペルが圧勝している理由があります。
子供と一緒に見たいのはどっちか?
この、「子供と一緒に見たい」というのがプペルの強みでありウリだと思います。
一見、少年漫画というジャンルなので、子供向けとも思える鬼滅の刃。実際映画館には多くの子連れの方がいました。
ところがその鬼滅の刃を幼い子供が見ることに問題提起をする以下のタイトルのヤフーニュース記事がコメントランキングでトップになっていました。要は賛否両論を巻き起こした記事というわけです。
12歳の息子も反対…『鬼滅の刃』ファンが「6歳の娘に見せない」と決めた理由
その中身にて
人間も鬼も四肢がもげ、ふっとび、血しぶきと共に生首が転がる。
という鬼滅の内容や、人間に近い見た目の鬼が人間を食べようとするシーンを考慮して
個人的にカニバリズム(人間が人間の肉を食べる行動)の思想を子供達に一切、本当に一切持って欲しくない。なぜなら子供達は人生経験が浅く、まだ善悪を判断する力が培われていないから。
として子供に見せたくないという親心が記載されていました。
確かに鬼滅では鬼(といいつつ見た目は人間のように五体がある)の首がポーンと飛びます。
一見、親のエゴのようにも受け取れる文章は以下で締まります。
切なく、悲しく、終わりなき鬼退治。生と死は紙一重であり、人間と鬼の距離は限りなく近い。その漠然とした喪失感や、理不尽でやり場のない怒り、様々な感情を理解した上でのグロが感動へとつながる。
そこを全く感じ取れない子供に見せることは、最後のグロだけが後遺症として残る可能性さえあるのではないか。私も是非、娘にも『鬼滅の刃』を観て欲しいし、読んで欲しい。でもあと6年は彼女の心の成長を待とうと思う。しっかりと感動を味わえるように。
つまり、絶対見せない!というわけではなく子供と向き合いながら心の成長を見計らい、「しっかりと感動を味わえるように」丁寧に待つという姿勢。
これは劇場版鬼滅が「PG12」と指定されていることからも、的外れな意見ではないはずです。
えんとつ町のプペルは子供向け絵本から来ている
当たり前ですが、絵本の対象年齢にNGはありません。
一応、話を理解できるということで4歳以上という対象年齢はありますが、それは話のショッキングさからくるものではない。
もちろん、映画えんとつ町のプペルもPG指定はない。
内容も「夢を信じぬく大切さ」。ぜひ子供だからこそ胸に刻んで欲しいテーマ。
この「胸を張って万人におすすめできる作品」であるか否かで見るとえんとつ町のプペルの圧勝だと思います。
大人も泣ける なのか 大人は泣ける なのか
鬼滅の刃って「大人も泣ける」というよりかは「大人だからこそ泣ける」ところってありますよね。
鬼になった方が強くなれるのに、そこに手を出さずに人間として鬼をうつ煉獄さん。身近に鬼になった人がいるからこそ、鬼の悲しさにも目を向ける炭次郎。子供は子供で感動しているのかもしれませんが、やっぱりそれって「主人公が勝って嬉しい」とか「仲間が死んで悲しい」とか少し表層的なところにとどまっている気がします。
そういう意味で、えんとつ町のプペルは子供をターゲットにしているからこそ「大人も泣ける」というタレコミになるんだと思います。
私も観に行ってきましたが、ぜひ子供にこそ見てほしい内容でした。(大人からすると少し退屈なところもある)