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【映画えんとつ町のプペル】ネタバレありの正直な感想 : イマイチな点もあるが全体で見ればおもしろい

えんとつ町のプペルが見たい!

先日のWinWinWiiinで登場した西野さんの回を見て「これは観に行きたい!」と決意。

そして、公開日二日目の本日観に行ってきました。20代独身男性が感じたその素朴な感想を綴っていきます。
タイトルにもある通りネタバレありなので閲覧はご注意ください。(面白いので見てない人は先に見てきて!)

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル

オープニング

制作として、STUDIO 4℃や吉本興業が画面に映ります。
最近は「吉本」と聞くと上層部のもみ消し体質のようなネガティブな印象がありましたが、こういう作品に吉本が関わっているというのはイメージアップにもなっていいのではと思いました。

冒頭、プペルがゴミから生まれますが次のシーンでいきなりプペルがダンスを踊っています。
どういうこっちゃ...?と思ったら、後から説明シーンがあります。ハロウィンだったので人間たちは仮装をして踊っていた、そこにプペルは混じっていた、人間たちは「ゴミの仮装」と思って受け入れていた、という流れ。最初にそのシーンが無かったので『なんでいきなり溶け込んで踊ってるの?』とポカーンと見てしまう…セリフ無しでもいいから仮装した子供達とプペルが会うシーンを差し込めば良かったのでは?

ルビッチがいきなり泣かせにくる

ハロウィンの日にもかかわらず少年ルビッチは仕事であるえんとつの掃除をしています。
で、同僚のおじさんに「せっかくのハロウィンやから仲間と街に出ればええのに」と言われるも「親には友達と出かけてくると行ったが友達もいないし仕事にきた」とのこと。この母親思いのシーンでグッときます。ちなみに私も成人式の夜ご飯は親に「友達と食べてくるからいらない」といいつつ漫画喫茶に行ってました。こんなとこで共感したくないよ...

アニメーションがえげつい

焼却炉にてルビッチとゴミ人間プペルがてんやわんやするシーン、アングルがぐるぐる変わって「これは大変だっだろうな~」と素朴に思いました。
これは鬼滅の映画を見た時にも思いましたが、作画チームの方の労力を考えると感激してしまいます。

ダンさんがいい人

ルビッチが働いているところのボスのような人はプペルに対しても仕事を与え、「ルビッチと友達になってくれてありがとう」と感謝を伝える。登場は少なかったですが、主人公に対して惜しみなく支援をするさまはいいおじさんでした。いいキャラだったから最後にもう一度出てきて欲しかった。(出てきてた?)

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最初のいい人ダンさん

ブチ切れるアントニオ

ルビッチの同級生のようなアントニオという少年、プペルが夢を語るシーンにブチ切れてボカスカとプペルを殴りつけます。
あとから分かりますが、アントニオも星を信じていたのにその夢を捨てた過去があったからか余計に腹が立っていた模様。

それにしても暴力マンなのでネットでは「アントニオンが好きになった!」という声はありますが最初のシーンがクソガキすぎてどこか乗り切れず白い目で見ていました

過ちを悔いるところに等身大の人間が見えるということで、感激する理由も分かるんですけどね。

渋い掃除屋のじいちゃんが実は体制側

独特のイントネーションでルビッチに絡んでいた「スーさん」と呼ばれるおじいちゃん、いい人そうに思えて実は体制側に情報をもらすスパイのような動きをしていました。これにはビックリ。やられました...

このあたり、多くは語らずもダンさんの命が大勢側に狙われる演出は良かった。

逆にスコップの一人喋りを始めとした、空白を埋めてずっと喋りっぱなし&全てをセリフで説明する感じが制作側に立ちすぎている気がして『うーん』となったり。

プペルが臭かった理由

ここが個人的に一番泣けるシーンでした。

プペルは、ルビッチがどぶ川に落としてしまったブレスレットを毎晩黙って探していたこともあり、毎日ルビッチに洗ってもらうも臭かったという話。
ルビッチとは一度仲たがいをするも、「自分の身体のパーツにそのブレスレットがあったので無くす前に返しに来た」とプペルはルビッチを訪ねます。

ルビッチは、頭についたそのパーツを取ってしまうとプペルは死んでしまうと考え、「無くさないようこれからも一緒に居よう」と仲直りするシーンは号泣。ええ話やで...

晴れ間を作るシーン

最後の大見せ場、ルビッチ達は空で爆発を起こし、えんとつの煙を吹き飛ばすことで星をみんなに見せようとします。
それを阻止しようとする体制側に、えんとつ掃除屋のメンバーはルビッチの味方となって戦います!熱い!

そして事あるごとに助けてくれたお姉さん的役割の「ドロシー」も火炎放射器のようなもので奮闘。
ドロシーとルビッチの人間関係は不明ですが、このドロシーも終始ルビッチの味方でいいキャラでした。可愛いし。

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美人姉さんドルシー

そしてエンドロール

最後は街の人も参戦し、無事に皆は星を見ることができるというハッピーエンド。そのままの勢いのエンドロールで「えんとつ町のプペル」の主題歌。

相方カジサックが町人としてセリフを入れていたのも分かりやすいようにエンドロールで目立たせたり、スペシャルサンクスには鴨頭さんのチームや田村プロデューサーのチームといった西野さんの周りにいる方々が名を連ねてているところは泣けます。色んな人に応援された作品なんだな~と人間ドラマを感じました。

最後はどこからともなく拍手が起き「西野さんのオンラインサロンの人に仕込ませてるのでは?」とか思ってしまいました。ネットに以下のような痛烈な声があってなんとも言えない気持ちに…

映画終わって拍手始まる映画とかキモすぎて星1付けたくなる

終わりに

以下は良かった点。

  • ガチンコの高クオリティなアニメーション
  • プペルとルビッチの友情シーン
  • エンドロールが作品とリンクしている

以下はイマイチだった点。

  • とにかくキャラがよく喋る(仕方がない気もしますが)
  • 体制はともかく住民が無能っぽく描かれてる(星なんてあるかよ ではなく あるんかいな?でいいのでは)

この映画は子供にぜひ見てもらいたいなぁ。心優しい子に育ちそう。
もちろん大人だからこそ刺さるメッセージ性は随所にあり、私も終始感動していました。

ウィンウィンウィーンで熱くなった分、勝手に西野さんの過去を重ねてしまい少し寒く感じてしまうところもあったりしましたが、トータルで見ると感動して面白かった。見て良かったです。

改めて、関係各位の皆様素敵な映像体験をさせていただきありがとうございました。