はじめに
イタリアの高級ブランド「ヴァレンティノ」が新たに打ち出した広告にて、女性が着物の帯を彷彿させる生地をハイヒールで踏んで歩くといったシーンが公開。
その演出に
「日本文化の一つである着物をぞんざいに扱っている」として、《侮辱的な行為だ》《悲しい気持ちになった》などと批判が殺到。
結局はブランド側が写真やPR動画を削除。ヴァレンティノジャパンは30日に、Twitterの公式アカウントを通じて謝罪文を掲載した。「日本の文化に敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜する意図は全くなく、このシーンで使われた布も、着物の帯ではありません」と釈明する騒ぎに。以下は私が素朴に思ったことです。
じゃあ着物の帯持ってるの?
このニュースに対し着物の帯を販売している方が「不快」になるならまだしも、ネットで怒っている人って着物の帯持っていなさそうだな~と思ってしまいました。
演出としてはレッドカーペットのようなものを想定し、もともと”草迷宮”という参考にした映画には帯を歩くシーンがあったんだとか。
よく韓国が鬼滅の刃主人公の耳飾りのマークに苦言を呈して返させた!とかを日本人は茶化しますが、海外からは同じように見られないかな~と心配になりました。
ちなみに話のネタに調べてみましたが、ヴァレンティノ(イタリア語: Valentino)は、イタリアローマで創業したファッションブランドで今はミラノに拠点を置いているんだとか。
終わりに
歴史ある海外企業が日本文化を取り入れた広告を世界にアピールした際、騒ぎ立てて大事にしてしまった今回の件。
確かに帯関係者が見れば不快になるのかも?とは思いましたが、「日本の文化に敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜する意図は全くなく」と先方に言わせてしまうところがなんとも哀しい。むしろ着物を着る人が減ってきている帯業界の人からすると「色彩豊かな帯という文化がもっと広まって欲しい」と考えるのでは?とか思ってしまいました。