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【エヴァンゲリオン】新劇場版Q 中編を見た感想 :「君になくても他人からはあるのさ」が切れ味抜群

はじめに

”ヱヴァンゲリヲン新劇場:Q”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

前回は以下。シンジは連れ去られてしまいました。

ゲンドウと対面

シンジが目を覚ますとレイが目の前に居ます。シンジはそれを見て「やっぱり助けてたじゃないか、ミサトさんの嘘つき」と呟きます。

そんなレイに連れられて来た場所にはゲンドウが立っていて、エヴァに驚くシンジに「エヴァンゲリオン第13号機。お前とそのパイロットの機体だ」と説明し、続けて「時が来たらその少年とこのエヴァに乗れ。話は終わりだ」と言うと隣にはカヲルがいます。カヲルはネルフ側なんですね。

シンジは、前回リツコに渡された音楽プレイヤーのお礼をレイに伝えたり新しいプラグスーツを褒めたりしますがレイは終始無言。シンジは一方的に喋りながら「英語の本が好きだったから持ってきてあげる」と伝えるも、レイは「好きって何?」と返します。「破」で登場したレイとは別人なんでしょうね..

場面代わり、冬月はゲンドウに「今度は第十三号機を使うつもりか?まぁいい。俺はお前の計画に着いていくだけだ、ユイくんのためにもな。」と言います。またサードインパクト起こす作戦?

シンジとカヲル

シンジはレイとコミュニケーションを取れず意気消沈ですが、カヲルに「生きていくためには新しいことを初める変化も大切」と誘われてピアノを弾いて楽しみます。シンジはカヲルに礼を伝えると、「いつでも来てよ。僕は渚カヲル、君と同じ、運命を仕組まれた子供さ」と意味深に言います。冬月も「序」にて同じような言い方をしていましたよね。

そこからはシンジとカヲルはピアノを弾いたり夜空を見て仲を深め、「僕は君と会うために生まれてきた」とカヲルが言うほどの友達関係になります。

とある日、シンジに支給された服が元々「鈴原トウジ」のものであることに気づきます。シンジはカヲルに「僕は14年も初号機の中で眠っていたみたいなんだ。その間に何もかも変わっちゃったんだよ。みんながどうなっちゃってるのか訳わからなくて怖いんだ...」と言うと、カヲルは「知りたいかい?」と問い、シンジは頷きます。

変わり果てた世界

カヲルに連れられたシンジは、見たこともない荒れ果てた景色を見せられて「なんだこれ...」と愕然とします。
するとカヲルは「君が初号機と同化している間に起こったサードインパクトの結果だよ」と説明。続けて「リリンは自らではなく世界の方を変えていく。だから自らを人工的に進化させるための儀式を起こした。古の生命体を贄とし、生命の実を与えた新たな生命体を作り出すためにね。ネルフでは人類補完計画と呼んでいたよ」と補足します。

シンジは呆然としながら「父さんは何をやってるんだ...」と言うと、カヲルは「一度覚醒し、ガフの扉を開いたエヴァ初号機はサードインパクトのトリガーとなってしまった。リリンの言うニアサードインパクト、全てのきっかけは君なんだよ」とシンジがきっかけとなったことを伝えます。シンジショック!

するとシンジは「違う、僕はただ綾波を助けたかっただけだ」と言うもカヲルは「そうだね、しかしそれが原因で...」、シンジが「僕は知らないよ、そんなこと急に言われたってどうしようもないよ」と言えばカヲルは「そう、どうしようもない君の過去。君が知りたかった真実だ」と肯定を挟んだ後にズバズバぶち込んでいきます。

最後にシンジが「僕は関係ないよ!」と叫んだところへ、「君になくても他人からはあるのさ。ただ償えない罪はない、希望は残っているよ。どんな時にもね」と遠い目をしてカヲルが返し、画面が暗転。「EVANGELION:3.33 You can (not ) redo.」とクレジットが出ます。

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渚カヲル「希望は残っているよ。どんな時にもね」

終わりに

シンジは自分がきっかけて世界が崩壊しかけたことを告げられます。このあたりのシンジの否定に対して間髪入れずに淡々と返すも何かを決意したようなカヲルの表情が印象的でした。

ネルフの正体を知ったシンジはどういう行動に出るのか?カヲルとシンジの関係はどうなっていくのか?
後半も楽しみです。