はじめに
”シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。
前回は以下。
母親が中にいた理由
第13号機に取り込まれたアスカは自身の過去を回想し、自分には「エヴァに乗れることしか価値がない」と思い込み、「本当はただ頭をなでて欲しかっただけなの」と回想。その回想の中にケンスケが登場し、アスカを「アスカはアスカだ」と励ますシーンでアスカはハッと目を覚まします。
目を覚ましたアスカの横にはシンジが居て「ありがとう、僕を好きだと言ってくれて。僕もアスカを好きだったよ。」とヴンダーでの会話の続きを行い、「さよなら、アスカ。ケンスケによろしく」と告げるとアスカは消えていきます。ほえ...?
そしてまたもやシンジとカヲルの対話に戻り、シンジは「涙で救えるのは自分だけ。だからもう泣かないよ」と成長した姿を見せると、急にカヲルと加持リョウジが会話するシーンに。加持はカヲルを「渚司令」と呼びながら、何度もシンジを幸せにするために動いてきたカヲルに「あなたが幸せになりたかったんです」と伝えます。続けて加持は「あなたは十分使命を果たした。あとは彼に引き継いでいいでしょう。」と言われて精神世界を去ります。カヲルはなんで司令になってるの…??
最後に初号機に囚われていたレイにシンジはエヴァに乗る以外の生き方があると伝えます。レイが「世界の新たな創成ね」と笑うとシンジは頷き、「やってみるよ、ネオンジェネシス」と一言。ポカーン...でも、何か分からないけど、いい!
シンジは世界を創生するために初号機に乗る自らを、ヴィレから受け取った槍で刺そうとするとユイが現れその役目を引き取り、シンジは『そうか。この時のためにずっと僕の中にいたんだね、母さん』と言います。なるほど母親が身代わりになってシンジを生かすのか...
世界が復元
ユイが13号機と初号機を槍で刺すと、シンジは「父さんは母さんを見送りたかったんだ。それが父さんの願った神殺し」と言い、続けて「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」と言うと、エヴァが次々と槍に貫かれ消失&白い頭部のない物体が元の魂と形へと戻っていきます。BGMには"VOYAGER~日付のない墓標"が流れます。
すると作画がラフ画になり、青い海の浜辺に佇むシンジにエヴァに乗ったマリが「よっしゃー、間に合った。ギリギリセーフね。」と登場。マリはエヴァに感謝を伝え、「お待たせ、シンジ君」と一言。
ここで場面代わり、駅のホームでは大人になったシンジが座っていて向かい側のホームには、レイやカヲルが楽しそうにしています。
するとシンジの目をマリが「だーれだ」と抑えると、シンジは「胸の大きいいい女」と言い、マリは「御名答」と返します。マリはシンジの首を嗅ぎ「大人の香りになった」と言うと「マリもいつもかわいいよ」とサラッと返すシンジ。
そんなシンジはサラリーマンの格好をしており、マリが「さぁ行こう、シンジ君」と手を引き二人で駆け出すとアニメが実写になり、駅から男女が飛び出してくる映像が上空から見えます。鳥肌...
映像がどんどん俯瞰されていき、エンディングの"One Last Kiss"が流れました。
全体の感想
ところどころがエヴァらしく訳が分からないものの、シンジとマリはエヴァの存在しない平穏な世界に飛び出していき、そしてそれが実写に置き換わる演出がエゲツない。
映画のポスターにある「さらば、エヴァンゲリオン」の名の通りで「エヴァンゲリオン」の世界に終わりをつげるラストに感激。
最後は母親がシンジを守るという、鉄板ネタで終わりましたがそれでもやっぱり綺麗&ハッピーに走りきったところが素晴らしい。
私はバリバリの社会人ということでミサトに共感することが多かったですが、またいつか私がゲンドウくらいの年齢になった時に改めて見たいと思える作品ですね。最高でした。