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【雑学/徴兵制】シンガポールの男性には兵役があるけど移住した人にも適用されるの?という話

はじめに

ヤフーニュースを見ていると”福田萌「日本の緊急事態宣言より厳しい」移住3カ月シンガポールでの一家4人生活”という記事があり、その中にてコロナ禍でシンガポールに移住した中田さん家族の生活の様子が明らかに。

すると、その中のコメント欄にて

シンガポールでガッツリ節税、溜め込んだ後、子供が徴兵されそうになると日本へ復帰したら完璧、パーフェクトヒューマンではないか?計算通りだな!お幸せに。

という少し嫌味も入った指摘を見た私は衝撃をうけました。「えっ?シンガポールって徴兵あるの?」...と。
以下は調べたメモです。

歴史/実情

まずは、確かにシンガポールには徴兵制の軍隊が存在します。

歴史的にはシンガポール軍は1971年12月にイギリス軍が撤退した後に編制されました。
なぜなら、シンガポールはマラッカ海峡を臨む位置にあるということで地政学的に重要なエリア。ここを自らの管理化に置きたいという国は山程あるため、それに対抗できるように近代的な装備を所有した軍隊がいざという時のためにいるわけですね。

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マラッカ海峡はシンガポール付近を通る必要がある

そしてユニークなのは冒頭に記載した通り、職業軍人だけでなく韓国やタイと同じように国民に対して2年間の徴兵制を強いて必要兵力を満たしているとのこと。

年齢としては17歳の時に徴兵され、進学の場合を除き延期は認められていないので、かなりストイックに招集されます。もちろん、ドンパチするだけではなくて軍以外の公共機関にも配属されたりすることもあるんだとか。

ちなみにおもしろいのはアメリカ軍に対して空軍基地や海軍基地などの利用権を渡したり台湾とも軍事施設をシェアしたりしつつ、中国とも共同軍事演習を行っているんだとか。柔軟。

移住した人にも兵役はあるの?

結論から言うと、永住権を持っていない人には兵役の義務ない、とのこと。
じゃあ永住権取らないといいじゃーんと思いそうですが、永住権を取るメリットももちろんあって政府からの補助制度が手厚くなったり(そりゃそうか)と基本的には皆取りたがるようです。

オリエンタルラジオの中田さんはシンガポールに移住していて他の芸人さんとはよくビデオ通話越しに登場していますが

中田さんは永住権を申請しているような動きはありません。

そしてもし中田さんが申請したとしても、永住権を獲得した本人は「懲役制度の対象にはなりません」。
しかしその子供からは懲役対象になるとのことなので、万が一中田さんが永住権を取ると子供が徴兵制の対象になる、というわけですね。

基本的に永住権を取るメリットが給与や福利厚生(休暇周り)なので、お金に困っていない中田さんは永住権取らない方が良さそう。

終わりに

というわけで、「子供が徴兵されそうになると日本へ復帰」というのは永住権を取得していない中田さんに対しては的外れなコメントということが分かりました。
また、シンガポールのような経済先進国が休戦中の韓国のように兵役があるというのは意外な事実だったので記事にして整理してみました。

以上です。