はじめに
アメリカラスベガスで開催された「ボクシング・WBA・IBF統一バンタム級タイトルマッチ」にて統一王者の井上尚弥(28)が挑戦者のIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28)を3回2分45秒KOで破り、WBA王座5度目、IBF王座3度目の防衛に成功しました。これで戦績は21勝(18KO)無敗という怪物っぷり。
以下はその試合を見た感想です。
終始圧倒する試合展開
1ラウンド目で軽く打ち合うと相手は防戦一方。終始井上が追いかけます。
2ラウンド目も井上がプレッシャーをかける試合展開で、井上の左ボディーがモロに入るとダスマリナスがダウン。そこで立ち上がるも井上は攻撃を重ねて連打。終盤に再び井上の左ボディーブローが決まって終わりかと思えましたがゴングがなります。
そして3ラウンド目でも左ボディーフックが決まり、ダスマリナスがダウン。しかしダスマリナスはガッツを見せてファイティングポーズ。が、再び井上の左ボディーブローが決まって倒れ込むとレフェリーストップ。
思ったこと
本当に盛り上がる試合ってどっちが勝つか分からないですよね。
一方で相手も世界ランク1位なのに最初の数分だけを見て「井上尚弥が負ける絵が見えない」と思ってしまう力の差を感じました。
ちなみに井上さんも後のインタビューにて「1ラウンドで相手の実力を見て、いけるかなと確信を持てました」と語る余裕っぷりが恐ろしい。
誰が相手だともっと緊迫するんですかね?やっぱり階級を上げていかないとアジア人だけでやり合うからか周りに敵なし状態なのかもなぁ…と思ったり。
終わりに
試合が終わると井上選手は相手側に挨拶に行きますが、笑顔を見せて返していたダスマリナス選手。人としても素敵だな〜という二人に拍手を送りたい試合。
昔JRAのCMにて「真の強者は、スリルすら拒む」という、強すぎる馬の独走のつまらなさを言い表すフレーズがありましたが、井上選手の連戦連勝にはそれに近い安心感があり、そう思われてしまう井上選手は改めて最強なんだと実感しました。