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【脳噛ネウロ/名シーン】電人HALとネウロの間のパスワードの壁が割れるシーンがエモい

はじめに

魔人探偵脳噛ネウロの82話から始まる「鍵【かぎ】」に始まるネウロが初めて弥子を頼る流れと、その期待に応えるシーンが最高なのでネタバレありの感想を書いてみました。

尚、単行本だと10巻に当たります。

ネウロと弥子とHAL

ネウロは電人HALに侵入しますが、HALが自分への侵入を防ぐためにパスワード入力が砦として存在していることに気づきます。HALはそれを認め、「この最終制御パスワードは春川英輔が私の暴走に備えて作った変更不可能な文字列だ」と返します。

ネウロは弥子に、「奴のいるあの場所へ行くまでに暗号やパスワードの類はいくつも突破している。だがそれはプログラムの中の平面的なもの、それらが製作者の感情に沿って設定されていた場合、吾輩には抜ける事が難しいのだ」と人間の心理を読めない以上は自分には解けないと音を上げます。そして、その流れで「貴様が解くのだ、ヤコ。今まで味わわせた経験を手がかりに」と初めて弥子に頼りました。


弥子はアヤや笛吹のフォローもあって春川英輔の過去を調べ、『パスワードの中でスラッシュ/が入力済。入力文字数の上限は最大で21文字。その条件の中でHALの目的となる言葉は...』と正解に迫り、ネウロの「パスワードは見つかったのか?」という問いに「うん、これしか考えられない」と真顔で返答。ネウロは「・・・よろしい」と笑います。

二人はHALがいる空母の中に入り、ネウロがまたもやHALに侵入を試みようとする時に振り返りながら「ところで、そのパスワードは吾輩にも解けるものだったか?」と聴くと弥子は「多分、無理だと思う」と返答。それにネウロは「そうか」と言いながら侵入。
HALはパスワードの壁を介しながらネウロに向かって「君ですら解けないパスワード、なぜ彼女などに・・」と言っていると次のコマでパアンと割れました。

感想

このパスワードを表す1枚のガラスがパリンと割れる1ページ全体の1コマがかっこよすぎる...。
しかも今回はHALからも足手まとい扱いされていた弥子のファインプレーによるものであり、弥子の成長が垣間見えるシーンでもありました。

例えば、今まではなぜ自分が現場に...と愚痴っていたところにて「私も行くよ」とネウロを驚かせたり、ネウロの質問に「ネウロには無理」と答える堂々とした対等さ。そしてそれにネウロが真摯に反応するやり取りなども最高で、以下の回からの大逆転展開には痺れました。

終わりに

電人HAL編、ここからその春川の動機が明かされますがこれまた泣けるんですよね。
脳噛ネウロ、つくづくおもしろい。