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【将棋/何故禁じ手】打ち歩詰めが禁止というルールに納得できる理由

はじめに

将棋の世界には禁じ手(打つと負けになる)がいくつかあり、行き所のない駒の禁止という当たり前のものから二歩と呼ばれる成っていない歩兵を2枚以上同じ縦の列においてはいけないというものがあります。

二歩の場合は確かに将棋が奥深くなっていいな~なんて思いますが、一番不思議な禁じ手に「打ち歩詰め(うちふづめ、打歩詰、打ち歩詰)」があります。これは持ち駒の歩兵を打って相手の玉将を詰みの状態を禁止にするもの...ただし歩を進めて詰みはOKなんですよね。

この不思議なルールに納得できる説を見つけたので記事にしてみました。

禁止な理由

ネットで調べると以下のような記載があり、皆の納得を集めていました。

  • 取った駒を使えるルールが将棋に導入されたとき一番多い駒である歩の存在が問題になった
  • と金を簡単に作れることや取ってすぐに使えることで歩が活躍しすぎた
  • それに制限を付けることで面白さを付け加えようとし、そのひとつが二歩禁止
  • 二歩禁止によって将棋がおもしろくなったので次の制限が打ち歩詰め
  • しかしあまり意味のない制限だったが広まってしまって撤回できなくなった

というもの。これは個人的に全く納得できませんでした。

同じようにいくつか説を眺めていたなか、一番納得したのは「賭け将棋が一般的だった頃にイカサマで手駒を増やして勝利するのを防止するため」というもの。

盤上にコマ数が少ない金や銀が一枚増えていて、それを打って詰まされると「その駒どこからでてきた?」とやられた方は気づきやすい。しかし、「歩」は18枚もあるので一枚手持ちに増えていても気づきにくく、その歩で詰まされてお金を取られてサッと逃げられると困るので「歩で詰むのは禁止、ただし盤上にあるもので詰ませるのはOK」というルールになったという説。

これは理にかなっている気がします。

終わりに

賭け将棋が庶民の中で行われていた際に

駒を余計に用意したりして手持ちの駒を増やし、詰みと言い張ってお金をかすめとっていく...そういう可能性を潰すのがこの禁じ手である、というロジックは個人的に一番納得感があったのでシェアしておきます。