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【色彩工学】みかんを赤いネットに入れる理由がおもしろい

はじめに

トコトンやさしい色彩工学の本 (今日からモノ知りシリーズ)という書籍がおもしろかったのでその感想をメモ。

特にその中で書かれていた「赤いネットにみかんをいれている理由」がおもしろかった。

色の基礎

モノの色というものを認識するには
・光
・モノ
・観察者
が必要という話から始まります。

この「観察者」が必要ということは確かに盲点で、人間世界でいう観察者=人なので人が光を受け取る仕組みにも目を向ける必要があるというわけ。具体的にはL、M、Sという3つの錐体があり、そこで色を人間は判断しているんだとか。

光というのも実は奥が深く、例えば赤色LEDの部屋ではバナナとりんごは同じ色に見えるという話も面白かった。

本題:みかんが赤いネットに入っている理由

確かにみかんって赤いネットでスーパーで売られていますよね。
理由なんて考えたことがなかったですが、それは「赤いネットに入れたオレンジ色はより鮮やかなオレンジ色に見える」から。

この色相が近い色をぶつけて鮮やかに見せるというのは「色相同化」と呼ばれる事象として色んなところに利用されているようです。

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終わりに

この色彩工学についての入門書、個人的には結構おもしろく読めました。
ちなみに色覚少数派(通称 色弱)は男性で5%いるということで、あの化学の教科書にものるドルトンもそうだったとか。

私も電気系だったのですが、「色弱だと抵抗にプリントされた色が読めないので...」と教わったことがあります。懐かしい...