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【2021年度】シン・エヴァンゲリオンにはぜひ日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を取って欲しい

はじめに

先日、NHKで放映された「プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル」を見て庵野総監督率いるチームが魂を削って世に送り出した作品が「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」なんだとしみじみとしました。

というわけで本作が有終の美を飾るべく、最優秀アニメーション作品賞を取ることはあるのかな?と過去の優秀賞を眺めながら思ったことを書いてみます。

日本アカデミー賞とは?

事前知識として同賞は「映画産業のより一層の発展と振興、さらには映画界に携わる人々の親睦の機会を作る事」を主旨として、「映画人の創意を結集し、日本映画界にあって最高の権威と栄誉を持つ賞に育成すること」を念頭に創設されたもの。きちんと米国の映画芸術科学アカデミーより正式な許諾を得て1978年に発足しています。

もともとアニメ部門はありませんでしたが、2007年に本家のアカデミー賞がアニメ部門を創設したことに倣って「アニメーション作品賞」が新設。

ここ20年は新高輪プリンスホテル/グランドプリンスホテル新高輪にて3月頃に開催しています。

過去のエヴァ三作品はどうなのか?

同賞は5つの優秀アニメーション作品賞から1つの最優秀アニメーション作品賞が選ばれます。

2007年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は以下のラインナップと共に優秀作品賞に選ばれるも

  • 鉄コン筋クリート
  • 河童のクゥと夏休み
  • ピアノの森
  • 名探偵コナン 紺碧の棺

鉄コン筋クリートが最優秀賞。

ちなみに鉄コン筋クリートが興行収入5億円、序が20億円と興行的にはエヴァが成功していますが鉄コンは「ニューヨーク近代美術館(通称:MOMA)発行のARTFORUM誌にて同作を2006年の最優秀の映画に選出するなど海外でも高く評価されていることからも仕方がない印象。

続いて「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は2009年の優秀作品賞に連続して選ばれるものの最優秀賞は「サマーウォーズ」に軍配が上がります。他の作品賞は「名探偵コナン 漆黒の追跡者」「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」。
最後の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」も2012年にまたもや優秀作品賞に選ばれるも「おおかみこどもの雨と雪」が最優秀賞。他の作品賞は「Friends もののけ島のナキ」「ももへの手紙」「ONE PIECE FILM Z」。2回連続で細田守監督が取っているんですね。

というわけで、エヴァの過去作品は「優秀作品賞は取っているが最優秀作品賞は取っていない」というお膳立てはばっちりの状態。

シン・エヴァのライバルになりそうな映画

同年公開のアニメ映画を見てみると、2021/04/16(金)に公開の「劇場版 名探偵コナン 緋色の弾丸」は手強いですね。コナンも通算9回優秀作品賞を取っていますが未だに最優秀はない模様。

2021/夏の「竜とそばかすの姫」は細田守監督の最新作ということでここは一番のライバルになりそうで、2021/冬の「劇場版 呪術廻戦 0」も同じくビッグタイトルで気になります。去年は鬼滅の刃が最優秀なのでメガヒットを繰り出せば呪術もありそう...

終わりに

気が早いですが、庵野監督や鶴巻監督が最優秀賞を取って欲しい。そう思わせてくれるくらいに、シン・エヴァは最高でした。

劇場でやっているうちに、もう一回くらい行きたいなぁ...。といいつつ「竜とそばかすの姫」や「呪術廻戦」も見に行くつもりなのでそれを見てコロっと態度を変えているかもしれませんが(笑)