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【1分で分かる和歌山毒物カレー事件】林死刑囚が再審を要求しているので改めて整理した

はじめに

和歌山毒物カレー事件という、1998年(平成10年)7月25日夕方に和歌山県和歌山市園部で発生した毒物混入・無差別大量殺傷事件。
この事件は当時の人には衝撃的だったのか「カレー事件の林真須美死刑囚」としてよくネットニュースの見出しになります。

一方、改めて「どういう事件なの?」という方もいると思い、簡潔にまとめてみました。

何があったの?

1998年、和歌山市のとある自治会が主催した夏祭りで提供されたカレーライスに毒物が混入。
中毒症状を起こした被害者67人のうち、64歳男性、53歳男性、10歳男性、16歳女性の計4人が死亡する事態となりました。

中に入っていた毒物は「三酸化ヒ素(無機ヒ素に属す,iAs)」と呼ばれるもので、無味無臭&刺激性がない毒物ということで気づかずに食してしまったという話。この三酸化ヒ素の致死量は成人でおよそ300mgで、50gのカレールーを口にしただけで致死量に達する計算でした。

この件で林 眞須美(はやし ますみ、1961年〈昭和36年〉生 、事件当時37歳)が逮捕されました。

なぜ林死刑囚が逮捕されたのか?

この事件発生の約1年半以内という直近に保険金取得目的で合計4回にわたり人の食べ物にヒ素を混入した事実が明らかに。
夏祭り当日、林が上記カレーの入った鍋に亜ヒ酸をひそかに混入する機会を有している事実と、眞須美が「カレー毒物混入事件に先立ち、長年にわたり保険金詐欺に係る殺人未遂等の各犯行にも及んでいたのであって、その犯罪性向は根深いものと断ぜざるを得ない」と考えて同一犯としてやり玉に。

一方で林は容疑を全面否認したまま裁判へと臨み、1999年(平成11年)5月13日に和歌山地方裁判所(小川育央裁判長)で開かれた第一審の初公判。最終的には2002年に「4人もの命が奪われた結果はあまりにも重大で、遺族の悲痛なまでの叫びを胸に刻むべきだ」と断罪し、検察側の求刑通り被告人・林に死刑判決を言い渡しました。

冤罪?

この事件の特徴に林死刑囚が全面否認していることがあり、冤罪疑惑が常につきまとっている点があります。
というのも、過去の事件は保険金をせしめるという動機はあるも今回の事件に関して言えば動機が見当たらない状況。

よって「実際には家族や知人が毒を入れた可能性」を考慮してもしかすると林死刑囚は「誰かに陥れられた可能性」があるのでは?というロジック。

よって林死刑囚が助命しているという記事に対するヤフーニュースのコメント欄も

確かな事は、この事件によって命が奪われていること。

ホントに冤罪なら、捜査段階で黙秘戦術なんて取らないじゃないかな

砒素もってたのはどうかと思うけどほんとに夏祭りの砒素と同じ砒素なのか。

と慎重なものが多く占めています。

終わりに

林死刑囚の件、一般常識的には周知の事実のように扱われることがありますが若い人は知らなかったりするのでこの機会に整理してみました。

事実ベースとして「だれかが林被告宅のヒ素をカレー鍋まで持って行ったことは確か」だが「それが林被告なのかは不明」という難しい状況。うーん....分からない。そんなニュースです。