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【プロ野球/名シーン】 2009年に西武戦で見せた阪神藤川球児の3者連続3球3振

はじめに

2009年5月27日、阪神が4-1のリードで9回表を迎えて登板した藤川球児ですがヒットを打たれてノーアウト1,2塁。一発があれば同点という中で伝説の投球を見せました。

この時の圧巻にピッチングが解説含めて最高だったのでネタバレありの感想記事を書いてみました。

これよ、これこれ

ランナーがいる中での151km/hの火の玉ストレートに解説者の湯舟敏郎さんも「いい球ですね」とコメント。横に居た福本豊さんも「変化球よりこれよ」と大絶賛。
続くストレートも遅れ気味にスイングアウトを取ると「ほら、全然遅れてるもん」と福本豊さんは言います。そして続いて144km/hという一見球速は出ていないのに独特の伸びる球で三振を取りました。

続くバッターにも153km/hのストレートに始まり3球3振。

甲子園では「あと一人」コールが沸き起こる中、バッターボックスはベテランの江頭。
初球は130km台の変化球でストライクを取り、続いて152km/hの低め真っ直ぐで同じく見逃しストライク。

実況アナウンサーは「もうバットとボールの接触音はしません。藤川の白いボールを受ける、狩野のキャッチャーミットの音だけが響き渡ります」と名実況。ここで甲子園は「あと一球」コールに変わり、最後はストレートで空振り三振、試合終了。

感想

藤川球児といえば、2005年にセットアッパーとして定着した、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之の勝利の方程式「JFK」の一角。
その年はプロ野球記録となる17試合連続ホールドを記録し、中継ぎ投手というイメージでリーグ優勝に貢献しました。

そして翌年、抑えに定着して35試合連続無失点という偉業を達成して日本記録を更新。その年のオールスターゲームではアレックス・カブレラへの投球前に、全球ストレートを予告し、1回もバットに当てさせず空振り三振に取り、続く小笠原道大に対しても全て直球を投じて空振り三振に打ち取ったという伝説的なエピソードもあります。

そういう意味で、藤川球児の全盛期は「2005~2006」という声もありますが、この2009年の三振劇は個人的には一番印象に残っています。

終わりに

全盛期を過ぎて尚のあの投球。
解説の人がこの後ヒットを打たれないことを知っているかのように一球目を見て「このストレート投げていれば大丈夫」と確信する語りをするところ含めて、痺れるシーンでした。