はじめに
テーブルを譲るシーン、ネットでは「ハンターハンター幻影旅団のクロロさん、モブキャラにやんわり諭され席を譲ってしまう・・・w」というスレッドができて
- ここほんとダサすぎて笑う
- 昔のカッコいい団長は死んだ
- 今まで好き勝手暴れまわってのこれやから失笑
などなどがあり。
ただ、個人的にはかっこよかったけどなぁ~と思ったのでそのコマのネタバレと感想を書いてみました。
一連のシーン
テーブルに陣取るのは幻影旅団のメンバー、クロロ、ノブナガ、フランクリン、マチ、ボノレノフ、カルト、フィンクス、フェイタン、シズク、イルミ。時系列はヒソカVSクロロの後で、シャルナークとコルトピはヒソカに惨殺されているので敵対モード。
クロロは「ヒソカがどの層にいるかは分かっていない。先ず第5層(ここ)からシラミツブシに身長190cm以上の人間を探しているが今の所ノーヒット」「3~5層の往来はマフィアによって事実上制限されていることが分かった」と状況を説明。そしてイルミの自己紹介が終わったところに、顔にバラのタトゥーが入ったヒゲモジャおじさんが「悪いな、ここは貸し切りだ。どいてくれ」と割って入ります。
が、クロロは「ここは俺たちが使う。お前達が他へ移れ」と一言。
ヒゲモジャおじさんは幻影旅団を知っているようで「この業界じゃ有名人」&「マフィアの勢力図を一変させた恩人」と言うも、「揉めたくないが商売柄なめられる訳にはいかねぇ。黙ってどいてくれたら悪いようにはしない。この船に乗った理由があるはずだ、協力するぜ」とあくまでどいてほしいと伝えます。
クロロが無言で考えるシーンがあり、「ヒソカという人物を探している」と言うと、「国王軍の乗客リストをチェックさせよう」と受け答え。さらにヒゲおじさんは「組(シャ一家)に入らないか?」と誘うもクロロは断り、「親切だな。まだそっちの条件は聞いていないが?」と問うと「どいてくれるだけでいい、揉め事は他でやってくれ」と再度伝える。
クロロは「ついでだしな、いいだろう」とテーブルを譲ることを了承し、「第一層に行く方法は?」とすれ違い様に問うと「調子に乗んじゃねぇ、俺の気が変わらねぇうちに早く消えろ」と横目で威嚇。クロロ達は無言で去っていくと、ヒゲおじさんは隣の仲間に「やばいか?」と問い、その仲間が「超ド級ね。あれは飼えないよ」と返して終わり。
思ったこと
テーブルを譲るという条件とヒソカを乗客リストから探すという条件で交渉ができており、あくまでもクロロ側が言いなりになっている印象は特に受けませんでした。
むしろ、マフィアと離れた後にフィンクスが「しっぽを出したな。上の層の話で目の色が変わった」と言っている通りで、クロロがあえてそのワードを出して挑発したのであればやり取りとしても筋が通っている。
クロロは皆に、「まずはヒソカだ。パーティーをしたいがケーキが無い。中央に据える特注品、手に入れたたら又集まってあのテーブルで食事をしよう」と言うシーンが続きますが「なにがなんでもヒソカを見つける」というためにはマフィアも利用するという覚悟が見て取れます。
終わりに
確かに「調子に乗るな」と言われて黙って歩いていく旅団は見方によれば「ダサい」のかもしれませんが、「一番の目的であるヒソカを見つけること」を考慮して騒ぎを起こすのは得策じゃないという選択肢を明示的に選んだ印象を受けました。
もともと、クロロVSヒソカで「共闘説」が流れたことでクロロのかっこよさがかなり落ちていましたが、今は共闘説ではなく本当にサシでやっていたというロジックの方が本流になっています。
「つまらない罠は使わない。一対一(サシ)で闘ろう」と言っていたかつての団長、個人的には暗黒大陸編でもかっちょええな~と思っています。