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【DXとは何か?】不幸な出来事がないと社会が変われないというフレーズにハッとした

はじめに

「DXとは何か?意識改革からニューノーマルへ」という坂村健さん著の書籍を読んでいるとタイトルに書いた一説が登場。それが面白かったので本書の紹介を交えて解説してみました。

DXについて

まずは本書の核であるDXについて。
この言葉はデジタルトランスフォーメーションから来ていますが、Xなんtどこにも無いように見えます。が、その疑問は本書で回収されていて、英語圏では「Trans」を「X」と書く流れがあるということ。なのでDXでそれを表す。

そしてこの言葉は2004年にスイスの大学教授が「ITの浸透が人々の生活をいい方向に変化させる」という意味合いで使ったことがきっかけで、そこからその語感の良さからITコンサル系が「ビジネスの構造改革をITで行う」という手頃な言葉として利用。2010年頃から欧米で流行り始め、2019年には日本にも上陸して一気にバズワードになりました。

でも日本は変わらないことを望む

そんなDXが日本では受け入れられていないことは「RPA」が日本で大流行していることからも読み取れると本書では紹介されています。それはどういうことかというと、本来は「この作業ってそもそも必要なんだっけ?」というところから考えるのがDXなのに日本では「この業務をいかに省力化するか(RPA)」に注力しているからだとか。

でも、コロナのおかげでテレワークなどは進みつつありまさに「DX」的な考えが起こりつつあることを本書では以下のようないい回しで表現。

ハンコの廃止もほんの数年前なら大きな抵抗があっただろう。
しかし新型コロナの流行によりテレワークが進み、「ハンコを押すために出社させられる」などのニュースで社会の雰囲気は一気に「廃止やむなし」に変わったように見える。
不幸な出来事がないと社会が変われないには黒船時代からの日本の悪弊だが、変わる時は一気に変わるのも日本だ。

おっしゃる通り…。そしてコロナを黒船に例える表現は個人的にいけてるな〜と思ったり。

終わりに

不幸な出来事が起こらないと動かないけど、動くときは一気に動く日本。
このコロナショックでドタバタしている隙に、色々な謎の鉄板が崩れてくれるといいな〜なんて思う今日この頃です。