コロナなんかで自殺しないで
「コロナで自殺者が増える」と言っているけれど : スーツ 旅行 / Suit Travel
スーツさん、たまにおすすめ動画で見る程度なんですが、上記タイトルが目を引いてしっかり見ちゃいました。
一言でいうと「金がないくらいの理由で命を捨てるのはもったいない」ということ。
難しいテーマなので「弱者の気持ちが分かっていない!」と反論する人がいるようですが、私はスーツさんの意見に賛同してしまいます。その理由は「スーツさんの考え方の方が優しい」から。
社会的弱者に優しい社会はみんなに優しい社会
「生活保護を受けるくらいの状況だったら自殺しても仕方がない」という考えより、「生活保護を受けることなんて自殺するほどでもない」という意見の方が優しい考え方ですよね。
弱肉強食の自然界では、自分で獲物を取ってくることができなければ生き抜くことは難しく死んでいきます。
それを人間の世界にも置き換えて、そういうルールに賛成な人もいるのだと思います。生活保護を受けるなんてけしからん、自分で稼げないなら死ぬしかないのでは?という考え方。
でも今の日本では、コロナのせいで借金まみれになった人も、交通事故で突然動けなくなった人も、はたまた生まれもった障害で自力では生きれない人も「そういう境遇になる人は一定確率でいるけどそれはみんなで支えるから大丈夫だよ」という方針の元で、自己破産や生活保護や障害者年金という仕組みがあります。そして、それを利用することは、何も恥ずかしいことなんかじゃない。
私は日本のこの制度は弱肉強食の制度よりも 素敵だな と思います。私が納める税金がそういう境遇の方のためになるのであれば働き甲斐があるというもの。保険と一緒で、確率的に大きな損害を被る一部の人を大多数の人が支える。自分だって明日には支えられる側になるかもしれない以上、そういう社会であって欲しい。
「コロナで借金地獄になっても自殺するほどのことでもないよ?」という一見冷たく見えてあったかい、このメッセージをきちんと言語化して発信するスーツさんは素敵だと思います。