はじめに
以下の本をおもしろく読んでいると「マイクロRNA」という用語が出てきてピンとこず。
生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像 (ブルーバックス)
- 作者:田口善弘
- 発売日: 2020/05/20
- メディア: Kindle版
マイクロRNAが出てくる文脈は、RNAの中にはタンパク質の合成に関わらない部分があり、その意味ってなんなの?というのを研究していた時にポイントとなるRNAの模様。この「RNAの中に無意味なものが入っていることなんてあるのかな?」という科学者の問いを
常に生存競争にさらされている生命が酔狂でこれだけのRNAを作り出すとは考えられない
と言語化する箇所は個人的に うまいこというな~ とうなりました。
結論:RNAのタンパク質合成を阻害する
マイクロRNAの役割は「生物が遺伝子発現を調節する仕組みの1つ」。ちなみに英語では「microRNA(miRNA)」。
ややこしいのは「mRNA(メッセンジャーRNA)」と「miRNA」は全く別物。
で、上で書いたとおりでRNAの中で情報を利用しない部分があって、タンパク質に翻訳される部分がmRNA。翻訳されないRNAの中の一つがmiRNA。
分かりやすくするとRNAを2つに分けると 翻訳される部分(mRNA)と翻訳されない部分があって、翻訳されない部分の一部がmiRNA。
じゃあなんの役割があるの?と思いますが、それが「遺伝子発現を調節する仕組み」、もっと言うとmRNAを破壊したり運んだりする仕組み。
RNAの中にありながら、mRNAをサポートする仕組みがあるってことですね。メモメモ。