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【ヨビノリたくみ/でんがん/藤森哲也】リアル将棋ウォーズ?ハンデ戦の終盤の攻防が芸術的

はじめに

以下の動画がおもしろい。

【ついにでんがん勝利?】プロ棋士に対局中一部協力してもらう新ハンデ将棋対決!!素人でんがんVSアマ四段ヨビノリたくみ

内容としては、将棋が強いヨビノリたくみさんと将棋初心者でんがんさんが対局。しかし単純な対局ではなく、将棋ウォーズにある「棋神」(課金アイテムを使うことで将棋AI「棋神」が5手の指してくれる)を模してプロ棋士の藤森さんがでんがんさんの任意なタイミングで3回呼び出せるというもの。

激闘

序盤はでんがんさんの四間飛車にたくみさんが飛車をぶつける駒組み。
でんがんさんの角が攻められているタイミングで「棋神投入します!」とバトンタッチ。藤森さんは実際の棋神のボイスである「願いを叶えよう」というセリフを真似て登場し、上手に角を引きながらむしろ飛び出した銀を仕留めます。

中盤、たくみさんが攻め込んできた段階で再度藤森さん登場。
そこでは一見ありがちな銀を取らずにじっくりと金を引くという初心者には指しにくい手でたくみさんを翻弄し、飛車をたくみさんに渡すも敵陣に馬を作るための手を打って引き上げていきます。

そして終盤、藤森さんを呼べる権利があと1回というところででんがんさんは粘りの指しっぷり。それを離れてみている藤森さんも「いいっすね〜」と感心する展開。
が、たくみさんは馬の前に歩を打ち込んで「逃げるか攻めるか」が難しい場面で最後の藤森さんカード。以下の盤面です。

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次の一手が難しい

が、藤森さんは「54桂馬」で王手を仕掛けるというこれまた初心者では思い浮かばない一手。
言われてみれば、取ってしまうと馬が王手で通ってしまい逃げるのもなんだか危なっかしい。

結局たくみさんは桂馬を歩で取り、馬の王手に王を逃がすも銀の連打で詰み。まさに激闘。

終わりに

感想戦では桂馬の王手に王は逃げていけば、即詰みはなかったということが明らかに。
そしてすごいのは、馬の王手に対しても「持ち駒の飛車を合駒にすれば助かっていた」というこれまた絶妙な妙手の可能性があったとのこと。それをでんがんさんとたくみさんは「神試合」と笑い、何気ない企画で名勝負が生まれたことに驚くいい動画でした。

つくづくリアル将棋ウォーズ、いい企画で楽しませていただきました。将棋はおもしろいなぁ…