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【東京五輪2020/卓球】"五輪史上最高の混合ダブルス"を制した水谷伊藤ペアが熱い

はじめに

東京オリンピック卓球競技の2日目の7月25日、混合ダブルス準々決勝で第2シードの水谷隼&伊藤美誠ペアが、第7シードのフランツィスカ/P.ソルヤ(ドイツ)をゲームカウント4-3で下し、準決勝進出を果たしました。

結果だけ見ると「そうなんだ...」という展開ですが、最終第7ゲームでは一時は2-9と大量リードを奪われる展開。
心が折れてもしょうがないところからの16-14の大逆転を果たす劇的な展開にニュースでは「水谷・伊藤ペア 絶体絶命のピンチから大逆転勝利!」と報じました。

【NHK】2分でわかる 水谷・伊藤ペア、激戦を制し準決勝進出! | 卓球 混合ダブルス 準々決勝 | 東京オリンピック


以下は第七ゲームのネタバレありの感想。

大ピンチからのデッドヒート

シングルには出場しない水谷選手は、前日に「明日にこの5年間の全てを賭ける」とSNSで発信。そしてその関門として立ちはだかるのは2019年ヨーロッパ大会でのチャンピオンペア。

一時は2-9まで離され、相手が2点先取すればゲームセットという状況で6-10と4点差に縮めます。
そしてそこからは水谷選手の気迫のフォア強打で4本ゲット。10-10のデュースに持ち込むと解説は「よし、追いついた!」と叫びます。

そこからは一進一退の展開で二人は1点取るごとに大声で自分たちを鼓舞し、最後は伊藤が意表をついたロングサーブでレシーブミスを誘ってサービスエース。16-14で大激戦を制すと解説は「決めた~~~!」と叫び、水谷選手は両手を突き上げ、伊藤選手も顔を崩してガッツポーズ。

解説が「最後まで諦めませんでした!」と締めると、伊藤選手はホッとしたのか涙が溢れます。
インタビューでは「本当に土俵際に立たされて。最後、あきらめない姿勢が勝利につながったと思います」とコメントした水谷選手。そして伊藤選手は笑顔で「あとは楽しんで勝ちたいです。」と準決勝への決意を語りました。

以下は感想です。

思ったこと

いやー、感動しました。
最終セット、追いついただけでもすごいのに勝ち切る様には勝負強さが垣間見えて心が震えました。

また、デュースになってからもドイツチームがマッチポイントを握る展開が続きましたが、切れない集中力で凌いで本当にナイスゲーム。
伊藤選手は勝利後のインタビューにて「水谷選手とだから勝てたなって思えました。あきらめない気持ちというか、声も1点1点かけてくれました」と称える様も印象的で、これぞチーム戦のおもしろさだよな~としみじみ。

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伊藤選手の勝利の瞬間

終わりに

この逆転劇は今回の東京五輪の中でもトップクラスに位置する名勝負になりそうで、本当に見ていて痺れました。
結果的には敗者となったフランツィスカ選手も「2人はとてもいいペアであり、これまで対戦した中でも屈指の強さで、戦えてよかった。勝つチャンスはあったけどそれがかなわず、今は胸が張り裂けそうだよ」とコメント。

名勝負は両者が居てこそ成り立つということを実感しながら、両者に拍手を送りたくなる熱い試合でした。