はじめに
混合ダブルで金メダルを取った伊藤美誠さんですが
シングルでは孫穎莎という中国の若手最強格の選手に敗戦。歳も20歳同士ということで世代ナンバー1を争ってきた2人ですがそこで破れたことで銅メダルをかけた試合に臨みました。
初の女性メダリスト
対戦相手のユー選手はシンガポール代表で、リオ五輪では団体でベスト4に入り、2018年のアジア競技大会の銅メダリスト。しかも今回の五輪では準々決勝で石川佳純（全農）を破っているというストーリー。
第1ゲームではユー選手に6-11で先取されるも、そこからは4ゲームを連続で取り返して勝利。
勝利後のインタビューでは「すごく勝てたことはうれしいんですけど、正直悔しい気持ちのほうが大きいかなと思います」と目を潤ませながらコメント。
インタビュアーは「日本中がここまでのがんばりを称えていると思います」と視聴者の思いを代弁しますが「正直勝っても準決勝の悔しい気持ちと、自分がうまく行かなかった気持ちがちょっと残っています」と自分に厳しい返し。
目からは涙が溢れ、「その涙は悔し涙でしょうか」という問いに「はい、悔し涙です」と返す伊藤選手でした。
以下は思ったこと。
感想
堂々の銅メダルをゲットしても悔し涙が出てくるというそのたくましさにもらい泣きしてしまいました。
そして、そんなメンタルの中でもきちんと勝ち切る様が素晴らしい。水谷選手との逆転劇にも通じますが、やっぱり勝負時を逃さない様は痺れます。
今回の試合も全て見ていましたが、サーブが抜群に効いてサービスエースをバンバンとっていたのが印象的で、第一セットは取られたものの第二セットで逆転してからはどこか安心して見ていられました。本人は納得がいっていないことは百も承知の上ですが、改めて銅メダルおめでとうございます。元気を貰えました。
終わりに
女子卓球ではメダルを誰も取っていなかったというのが衝撃で、調べてみるとロンドン五輪では石川佳純さん、リオ五輪では福原愛さんが３位決定戦で破れていたんですよね。それを伊藤さんが突き破って五輪シングルス銅メダルという偉業を達成。
なのに本人は自分の不甲斐なさに涙を流す。この侍精神に、感激してしまいました。引き続き女子団体も応援します。
