本音レビューログ

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【名言】切り札は先に見せるな見せるならさらに奥の手を持て…のシーンが好き

黄泉と蔵馬

もともと黄泉というキャラは、血の気の多い蔵馬の元盗賊仲間だったものの、蔵馬に見限られて両目を失います。が、そこから年月をかけて魔界のTop3の一角に君臨。魔界編にて雷禅、躯と共に最強キャラとして登場。

そんな黄泉は魔界の勢力争い(雷禅VS躯VS黄泉)にて蔵馬を戦力としてスカウト。その口説き文句は「あの当時(盗賊時代)オレはバカなりにお前の役には立っただろう?今度は今のお前なりにオレを助けてほしい」。

黄泉が蔵馬を右腕のような存在になって欲しいと迎え入れたことに、既に黄泉の陣営でNO2の立場にいる鯱というキャラは蔵馬が気に入らない。そして、鯱は蔵馬を闇討ちで葬ろうとします。

ちなみに話数で言うと 162話で「それぞれの一年 蔵馬 後編」という回。

切り札論の名シーン

鯱の殺気を察してか、蔵馬は鯱に「黄泉は実に辛抱強くなった。お前が何人こんな風に幹部候補を葬ってきたか知らんが黄泉はこの数百年、お前を倒せる人材を待っていたんだ」と黄泉があえて見逃していたことを鯱に伝えます。

鯱は戦闘を有利に進めるため、蔵馬の家族(人間)を人質に取っていましたが、蔵馬は先回りしてその懸念を払拭済みでした。

それに慌てる鯱に「人質一つでこうも差が出るのだな。黄泉なら実際には人質をとらずに脅迫する方法をとる」と蔵馬が言うと、視力をなくすもそれを遠隔で見ているように察する黄泉は「御名答」と重ねます。

鯱は相手の戦闘力を測るような機器を持っており、それを見て勝利を確信している鯱は力いっぱいで蔵馬に襲いかかりますが、蔵馬はここで妖狐の姿になり返り討ち。(妖狐になった瞬間に戦闘力が1902→15200にパーンと上振れ)

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一撃で仕留める妖狐蔵馬
ここで妖狐蔵馬が「切り札は先に見せるな(Never show your hand early.)」と言い、それを遠隔で見ている黄泉が 「見せるなら更に奥の手を持て、か(And always keep an ace up your sleeve.)」と繋げるシーン。カッコ良すぎる。

そしてナレーションにて「この瞬間、蔵馬は黄泉の軍事参謀総長となる」とラストのコマが入って終わる、幽遊白書に名シーンは数あれど、個人的には一番好きな回です。