星野仙一
星野 仙一(ほしの せんいち、1947年1月22日 - 2018年1月4日)は、日本のプロ野球選手・監督、野球解説者、タレント、コメンテーター。 岡山県児島郡福田町(1953年、倉敷市と合併)出身。選手時代のポジションは投手。
私は学生の頃は阪神タイガースのファンだったので、ちょうど星野さんが阪神にいる時は熱心に見ていました。当時のイメージは怖そうなおじいさん。
2018年に70歳でお亡くなりになりましたが、突然の訃報も「人前で強気であることを貫き“星野仙一”のスタイルを最後まで全うしようとした結果」と楽天が広報していたのは印象に残っています。
動画の内容
星野さんが中日の選手時代~楽天の監督時代に残したメッセージを「James Blunt - You're Beautiful」をBGMに振り替える内容が始まります。
She smiled at me on the subway.(地下鉄のなかで彼女は僕に微笑みかけた)
She was with another man.(彼女は別の男と一緒だったんだ)
But I won't lose no sleep on that,(でも気になって眠れなくなるなんてことはない)
Cause I've got a plan.(だって僕には考えがあるんだ)
You're beautiful. You're beautiful.(きみはきれいだよ きみは美しい)
You're beautiful, it's true.(きみはきれいなんだ 本当さ)
Youtubeでも探せば見つかると思います。
動画内でグッとくるところ
1974年に巨人のV10を阻止して中日を20年ぶりに優勝を決めたシーン、マウンドには星野さんが投げていました。
そこで「差を埋めるのは技術や戦術じゃない、気持ちなんだ」というテロップが入ります。星野さんらしくていいですね。
この年には初代最多セーブのタイトルと沢村賞を獲得する活躍を見せていたようですが、日本シリーズではセーブに失敗した苦い歴史でもあったみたい。
1986年に40歳で中日監督に抜擢され、選手へのコメントに「覚悟しておけ」は恐ろしい、けど部外者が見るとニヤッとしてしまいます。
実際、本人も真剣勝負だからか、当時「笑ってください」と注文をつけてきたカメラマンに「これから戦場へ行くのだ。笑えるか」と真剣に怒ったエピソードもあります。
「選手はいつも監督の背中を見てますから。丸まったっ背中になったらダメなんです。」というテロップが入り、そのまま1999年には亡き妻の写真をポケットに入れて胴上げされるシーン、そして観客席では「扶沙子さんにも届け 星野竜 悲願達成」という垂れ幕が映って涙腺崩壊しました。
2002年、星野監督が阪神タイガース監督に就任。「タイガースの選手を戦う軍団にしたい」と意気込むのもそのはずで、直近は1995年から2001年まで6位、6位、5位、6位、6位、6位、6位というセリーグ順位でした。言葉通り、2003年に18年ぶりに阪神を優勝に導きます。
インタビューで今の気持ちは?という問いに「あ~、しんどかった」と笑う星野さんに、ワイプで映る武井壮さんも笑います。なんかいいなぁ。
ここで音楽が変わりランディ・ニューマンのLouisiana 1927がBGMになります。この曲も染みる...
2003年にフロントとの対立解任された原辰徳監督は東京ドームでセレモニーが行われない事態に。それを星野さんは「花束ひとつでいいから、渡す時間をつくってくれ」と球団社長に掛け合って実現した甲子園での退任セレモニー。星野さんは「くじけるなよ、絶対帰ってくるんだから」と抱擁すると原監督の目には涙がこぼれます。いいシーンやなぁ...
2011年に楽天の監督就任。「そろそろ野球がしたいなぁと思っていたところで」声をかけられたことを「幸せな男である」と表明する記者会見。そしてその後の東日本大震災。2年後にはマー君の奮闘もあって楽天は日本一に輝き「被災者のみなさんにこれだけ勇気を与えてくれた選手をほめてやってください!」と呼びかける。ええ監督やで。
終わりに
鉄拳制裁など、星野さんのマイナスな点を挙げればもちろんあるとは思いつつ、中日・阪神・楽天を優勝に導いた事実とその垣間見える人情にグッとくる動画でした。こういう人は、近くにいると怖いんですけどだからこそ褒められるとうれしいんですよね。
昨日の田中将大選手の楽天復帰ニュースを見て、久々に見たくなりました。
そして、改めて見ても、音楽も相まっていい映像。おすすめです。