はじめに
少年ジャンプの名作「ヒカルの碁」、私はこの漫画で囲碁をやり始めました。
同作品には数え切れない名言があるものの、一話の中に2つの名言が飛び出すのがSaiとToyaKoyoがネット碁を指す回。
本記事ではそこでの名言と感想を書いてみました。
ちなみにヒカルの碁ってオープニング曲とエンディング曲がかなりいいので漫画だけでなくアニメもオススメ。
名シーン
作中で最強キャラの塔矢行洋は、ネット碁にてヒカルに取り付いている藤原佐為とバトル。序盤は塔矢名人が押し、「これが私の碁だ、名人塔矢行洋の」と力強く宣言。
が、佐為が逆襲。気合の踏み込みで番の中央に白石を打ち付けると塔矢名人が唸ります。
そこからは淡々と打ち進め、塔矢名人の名セリフ。
残すは小寄せだけ。終局まで道を読み切れば、私の半目負けだ。寄せはそれまでの攻防と違い一本道。手順は複雑で間違えやすいものの、正しい道は一本。このモノは間違うまい。私と同じくもう終局図が見えていよう...
ネット碁を観戦していた皆はまだ五分と思っているにもかかわらず、塔矢名人は早々に投了。佐為の力量を推して諦めるかっこいいシーン。
佐為は勝利を手にし、『終わった。塔矢行洋、あなたは十分に答えてくれた。あなたの研ぎ澄まされた一手一手に私の身は戦慄を覚えるより前に歓喜に震えた。そんなあなたに十二分に答えることができた自分が誇らしい。ありがとう塔矢行洋...』と浸っていると何やら思いつめている進藤ヒカル。
実はその勝負を一番近くで見ていたヒカルは、実力的にはこの二人に全く及ばないものの、「ここをこうすれば塔矢先生は勝てたのでは?」と気づいていました。その手順を佐為に伝え、それに「確かにヒカルの言う通り」と驚く佐為に「どう、佐為?」と天真爛漫に聞くヒカル。
佐為はヒカルを見ながら、『今分かった。神は、この一局をヒカルに見せるために私に千年の時を長らえさせたのだ...』と自分がヒカルに取り付いた意味に気づいて愕然とします。裏では「Days - shela 」のイントロのギターがかかってそのままエンディング。神シーン...
感想
塔矢名人と佐為の激戦を制し、「この相手が間違うはずない」とこの上ない賛辞を意味する途中の投了。佐為かっけ~~と思っていたところにヒカルの一言。
このシーンでハッとする佐為が名シーン中の名シーンで、ここまでの佐為は1000年ぶりに生き返らせてもらったおかげで「神の一手が極められる」と思っていたんですよね。ところが実は自分が生き返った意味が「この一局をヒカルに見せるため自分は生かされていた」と気づくという。要は、神に選ばれたのはヒカルの方だったというオチ。
この「私はこのために...」はヒカルの碁の名シーンランキングで不動の一位ですが、やっぱり私も大好き。ちなみに佐為が消えた後、ヒカルが佐為をとある場所に見つける以下のシーンが個人的には一番好きなシーン
改めてヒカルの碁は最高です。