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【ヒカルの碁/名シーン】ここに居たんだ..と盤面に佐為を見るところで涙腺崩壊

はじめに

少年ジャンプの名作「ヒカルの碁」で一番好きなシーンがタイトルのシーン。そんなシーンについて感想を書いてみます。

ちなみに次点で好きなシーンは以下。

前フリ

今まで一緒に居た佐為が突然消えてしまい、ヒカルはショックを受けます。
が、周りはそんなこと露知らず、ライバルのアキラはヒカルと戦いたいとやる気満々。しかしヒカルはアキラが自分の中に佐為を見ているだけなので「自分が打っても仕方がない」と思い、「もう打たない」と宣言。

そんな中、中国に囲碁修行に行っていた伊角はヒカルを訪ねます。伊角は過去にヒカルとの一戦で不正をしてしまった苦い過去があり、その嫌な記憶を払拭すべくヒカルと囲碁を打ちに来ました。これが138話。

怒涛の138話~140話

伊角は周りに「ヒカルは囲碁を打つ気がないらしい」と聞くも、ヒカル宅を訪ねます。
そこでもヒカルは「俺が碁をやめようとどうしようと勝手だろ」と伊角に言えば、伊角は戦いを「俺のために一局打ってくれ」と申し出てます。

自分を心配していると思っていたヒカルは怪訝そうな顔をすると、伊角は「去年のプロ試験で反則をして投了した苦い記憶」がヒカルとの最後の一局になってしまっていると言い、「今年のプロ試験が始まる前にお前ときちんと一局打ち切りたい。俺をそこからスタートさせてくれ」と頼みます。ヒカルは渋々囲碁を打ち始め、『伊角さんのためなんだよ、俺が打ちたいわけじゃないんだから」と「二度と打たない」という宣言を撤回してしまうことを心の中で佐為に言い訳。しかし、消えてしまった佐為からはもちろん返事はありません。

ヒカルは伊角と互角の熱戦を見せますが、急にハッと表情を変えて涙を流します。
意味が分からない伊角は「進藤...?」と心配すると、「この打ち方。あいつが打ってたんだ、こんな風に」とこぼし、『いた...どこを探しても居なかった佐為がこんな所にいた』と両目から涙をこぼします。ヒカルは佐為の打ち筋を自然に自分のものととしていました。

ヒカルは佐為に会う唯一つの方法は囲碁を打つことであったと気付き、伊角に「俺、打ってもいいのかもしれない。碁」と一言。続けてヒカルは「打つよ、俺。これから何十局でも何百局でも何千局でも」と言えば、伊角は「ああ、俺も同じ道を歩きたい」と返します。

感想

熱すぎる。

佐為が盤面の中にいるという流れは初めて読んだ時に痺れました。

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進藤ヒカル『こんな所にいた』
伊角に宣言をし、涙をぬぐったヒカルの目に強い光が蘇るシーンも印象的で、対局後にライバルのアキラの元に駆け出していく流れに続きます。
そしてそこでアキラに自分は碁をやめないことを宣言し、アキラも詳細は聞かずに「追ってこい」と一言。
そんな二人を見ながら桑原というプロ囲碁棋士は「碁は一人では打てない。才能が等しくたけた二人でいてはじめて、神の一手に近づくことができる」と締めて「140話 : 決心」が終わり。

つくづく最高のシーンで、個人的にはここがヒカルの碁のピーク。もはや最終回にしてもいいくらいの盛り上がりでした。