はじめに
とある書籍で「アメリカで言うところの3S」という表現があって調べてみると以下の意味でした。
3S政策(さんエスせいさく)とは、Screen(スクリーン=映画鑑賞)、Sport(スポーツ=プロスポーツ観戦)、Sex(セックス=性欲)を用いて大衆の関心を政治に向けさせないようにする愚民政策とされている。
なるほど。確かにいい映画を見たり、スポーツにワクワクしたり、エロいことをするのは大衆のストレス発散ですよね。
というわけでこのあたりの語源について調べてみました。
3R・5D・3S?
もともと3S&3R&5Dというパッケージがあり、これはいつ出てきた言葉かというと第二次世界大戦後です。
このパッケージを提唱したのは敗戦後の日本を統治したGHQで、日本国民を安定的にControlするための施策として標語のようににあたり策定されました。
「3R」は「Revenge―復讐&Reform―改組&Revive―復活」の略で、「5D」は「Disarmament―武装解除&Demilitalization―軍国主義排除&Disindustrialization―工業生産力破壊&Decentralization―中心勢力解体&Democratization―民主化」の略でした。「3R」は全体の目標のようなもので「5D」は重点政策。そして「3S」は補助政策としての立ち位置でした。
この3Sは実際、日本では性風俗業が開放される&映画やエンターテインメントが流行&プロ野球が国民的娯楽になる、という形で事実として大衆のストレス発散に貢献しました。
終わりに
GHQが国民のガス抜きまでを政策として検討していたことには驚きましたが、事実野球なんてものはアメリカの影響もあってかなり日本でもメジャースポーツになりましたもんね。
以上、豆知識でした。