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【脳嚙ネウロ/XI編】あれ?泣かないの?...弥子を泣かせにいくXを見て貰い泣き

はじめに

魔人探偵脳噛ネウロの196話「泣【なかせる】」える】」ではタイトルの通りで感動シーンがあるのですが、それがまぁなんとも言えない感動を呼ぶのでネタバレありの感想を書いてみました。
尚、コミックスでいうところの23巻です。

泣かせにくるシーン

X(サイ)の攻撃を受けたシックス(XI)は逃亡しますが、ネウロは「吾輩のためによく働いた人間共、あとは吾輩が貴様らの「病気(シック)」を治してやる」と飛び立ちます。

残された弥子は瀕死のXを見つけると、Xは「あんたなんかに自分の正体(なかみ)を気付かされるなんて、世界中を恐れさせた怪盗Xも堕ちたもんさ」と弥子に言います。しかし自分で「違うな。そもそも怪盗Xは死んでいたんだ、あの日あいつにアイを殺されたあの時に。ID(すがた)を失くした生物兵器とID(くに)を失くした工作員(テロリスト)は足りないID(もの)を補い合って、二人で一人の犯罪者だったんだから」と涙します。

その発言に弥子は心配そうな顔をすると、サイはケロッとした顔で「あれ?泣かないの?泣き所なのに」と一言。それに弥子はネウロとの約束でも泣かないと誓ったと返すと、「ここでもネウロが邪魔すんのか」と拗ねた顔をした後に「悔しいから何がなんでも泣かせてやるよ」と笹塚刑事に変身します。

笹塚に変身したXは「悪かったな、俺のせいでつらい思いさせちまって。でも俺自身は何も後悔していないよ。会えて良かった、ありがとう」と言い残し、『ざまぁ見ろ、泣かせてやったぜ』と息絶えました。

次の197話 : 謝『かんしゃ』ではそれを見ていた吾代が「Xが最後に言ったありがとうは間違いなくあの刑事自身のありがとうだ。そして多分、間違いなく、X自身のな」と弥子に伝え、弥子は『どんな人間にもなる事ができた生物兵器は二人分のありがとうをこの私に残してくれた。出会えて本当に良かった』と笹塚とXに感謝をしました。

感想

以下の回でも打ちひしがれていましたが

本城と違って笹塚の最後の言葉は弥子にはなかったんですよね。

それをXが見せるという粋な演出には、前半の「あれ、泣かないの?」がフックとなっていて余計に感動しました。

シックス編では隅に追いやられていたキャラでしたが、土壇場での活躍&自身が何者なのかを取り戻す場面含めて最高でした。

終わりに

改めて思いますが、脳噛ネウロはバンバン人が死んでいくという観点で少年ジャンプらしくないですよね。
しかし、一人一人の死にきちんと意味があり、ミスチルの曲にあった「駄目な映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく」ようにはなっていないのがさすがだな~と感心する流れでした。