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【暗殺教室/名場面】この日,僕らは初めて殺せんせーのスピードを上回った..という神ナレーションのコマが好き

はじめに

暗殺教室の151話「速度の時間」のラストのコマである

この日 僕らは初めて
殺せんせーのスピードを上回った

という1コマが最高すぎるのでそのネタバレありの感想を書いてみました。

尚、巻数でいうと17巻(分裂の時間)の最後の話です。

ラストのコマまでの流れ

16巻では殺せんせーの過去が明らかになり、一部の生徒たちは暗殺に迷いを覚えます。
そこで「殺す派」と「助ける派」で分かれて互いの意見をぶつけ合い、結果的には「期限付きで助ける方法を検討する」という方向でクラスは団結。

そのためには国際宇宙ステーションで行われている”触手細胞の老化分裂に伴う反物質の破滅的連鎖発生の抑止に関する検証実験”のデータを横取りすべく、ISSの補給物資船に紛れ込むという作戦に。それを殺せんせーは「暗殺教室!季節外れの自由研究テーマ!宇宙ステーションをハイジャックして実験データを盗んでみよう!」とノリノリで指導、ここまでが150話。

そして151話、中に乗り込むのは渚とカルマ。最初は「リスキー」と嫌がるカルマも渚の「卒業旅行、友達と宇宙行けたら最高だな」という一言にため息を付きながら了承。二人はロケットに侵入して乗り込みます。

ロケットが発射すると、そこには殺せんせーがへばりついていて中の二人に「先生のデータを手に入れることにこだわり過ぎないように!それよりもせっかくの宇宙の旅を楽しんでください!」とメッセージ。
しかし、カルマと渚は表情を固いままにし、渚は「自分の命をとことん利用して僕らに学習の機会をくれる、それは本当にありがたいんだけど」と切り出し、「僕らにとって殺せんせーの命は教材だけで終わるほど軽くはないよ」と続けます。それを殺せんせーはロケットの壁越しに聞きます。

殺せんせーは、「分かってます、嬉しいですよ」とボソリと呟くもロケットに振り落とされ、ここでナレーション。

宇宙へ行くのに必要なロケットの速度、秒速7.9km...
マッハ23

そしてページ変わって

この日僕等は初めて殺せんせーのスピードを上回った

というコマと笑顔で涙を拭う殺せんせーが映ります。泣ける...

思ったこと

暗殺教室の第一話で殺せんせーは「もっと工夫しましょう、でないと最高時速マッハ20の先生は殺せませんよ」とコメントをしていました。その後も定期的に「マッハ20」というのはキーワードとして出てきます。

そして今回のロケット。
物理でも習ったように、宇宙に行くためには地球の重力に逆らう必要があり、地球を周回する軌道に乗るためには1秒間に7.9km進む速度が必要です。これをマッハに変換するとマッハ23。要は新幹線の100倍以上の速度になり、確かにマッハ20を上回ります。

暗殺教室を書き始めた時に松井優作先生がこのシーンをイメージしていたのかどうかは謎ですが、最初の設定をマッハ10でもなくマッハ30でもなくマッハ20にしていたからこそ来るこのコマの感動。もしロケットよりも少し遅い...という数値を考慮してこの値を設定していたとすると、なんともさすがな演出だな~としみじみしました。

終わりに

暗殺教室は脳噛ネウロと同様にシリアスな中に笑いがあり、しっかり感動もある個人的にはかなり好きな漫画。
他にも好きな場面はいくつかあるので、また気が向いたら記事にしてみようと思います。