はじめに
「お主も悪よのお」と言う悪代官が小判をやり取りする、というあるあるシーン。それと同じく悪代官が着物を着ている女性を脱がせるべく、帯を引っ張って女性はくるくる回りながら帯がほどけていくくだりありますよね。
これは「帯回し」と呼ばれているようで、町娘が「あ～～れ～～～」と言いながら脱がされるというお色気シーン。
あれについて思うことをつらつら書いてみました。
改めて見ると笑いづらい
私が子供の頃はキャッキャしながら見ていましたが、大人になった今改めて見るとちょっと笑いづらいと思ってしまいました。
要は、女性はそういうつもりではないのに服を脱がされて性的行為に持ち込まれようとしているシーンの一端なのであまりケラケラしながら見るシーンではないですよね。一方、バラエティなどではネタとしてパロディにされがちではある、と。
日本にいると「時代劇では帯をコロコロひっぱりながら帯を解くシーンがある」「それを女性がその場に留まりながら回転する滑稽なシーン」とぼんやり合意しているので安心して見れますが、例えば外国の方に「あれ何？」と聞かれると困ってしまうというかなんというか。
強いて言うなら「昔の悪い奴が権力で女性を脱がす時を描いているんだよ」と説明するしかないですが、やっぱりそういう観点でもネタにするのってどうなのかな？と思ったり。
終わりに
どんな作品にもお色気シーンというのは視聴者を引きつけるポイントではあり、それこそ”混浴露天風呂連続殺人”というシリーズがあった程度にはタイトルだけでも期待してしまうのが男性の性。
ただこのあたりのコンプライアンスが厳しくなっている今日このごろでは、女性を脱がせるパロディをネタっぽく見せる演出はイケていないよな～と思いました。もちろん時代劇の中であれば、そういう演出もありだとは思いますが。
