堀口氏が多用したカーフキック
12月31日(木)にさいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.26』のRIZINバンタム級タイトルマッチ。
挑戦者の堀口恭司が王者・朝倉海(以下、海)をKOで下し、王座奪還に成功した。
そのキーとなったのが堀口のふくらはぎを狙ったカーフキック。そのキック3発で朝倉は膝をつくほどダメージを負い、以降は堀口がパンチで攻勢となりKO勝利した。(後日:筋断裂となったことを公表)
RIZINにて朝倉海を撃破した蹴りがネットではかなり話題になり、生まれたての小鹿のような足元が映し出されるその映像の破壊力を見てか
カーフキックはルールで禁止した方がいいのでは?
というめちゃくちゃな意見までSNSでは議論されていました...
で、そもそもカーフキックってなんぞ?
ふくらはぎを狙ったキック:カーフキック
自身も格闘家の天心さんが解説していました。
ローキックを分類したうちの一つみたいですね。
一般的なローキックは太もも当たりを狙うので、少し下目をバチーンと蹴るキックの模様。
天心さんの解説のエッセンスは以下
- カーフキックで蹴られる部位は鍛えにくい
- 格闘技界ではパンチで倒すのが主流だかそうなると前足重心になる
- 重心が前足に乗っていると蹴られた際にカット(足を上げて相手に蹴り損させる)しにくい
- 相手は距離をとって蹴ることができるので実質ノーリスクで打てる
- ムエタイの選手(後ろ足に重心)などは上手にカットするがボクシングタイプの人は対応ができていない人もいる
なるほど....。総合格闘技はタックルが効果的なので、余計に前足に重心がかかりやすい傾向があるという分析もおもしろかった。那須川天心が言うと説得力あります。
まとめ
前重心のボクサーは余計に効くと言うことが今回の朝倉さんがダメージを受けた要因でもあるんですね。
ちなみに別の動画で堀口さん本人が解説していましたが、カーフキックの防ぎ方(カット)は足の向きを変えるだけ。
要は側面を蹴られるのではなくて、骨がある正面を蹴らせる。それをすると筋肉にダメージが来ないとのこと。
カーフキック、ハイキックやローキックよりもサッと出せる蹴りということもあってちょい技のように見えていましたが、当たれば破壊力があるキックなんですね。