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【呪術廻戦/アニメ版】13話の感想 : 七海が呪術高専に戻ると決めた理由が素敵だった

はじめに

呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)を初見で見ながら、思ったことをネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

第十三話のタイトルは「また明日」。

前回は以下。虎杖と七海の共闘で終わりました。

七海&虎杖VS真人

七海「奴は形を変える直前n」
虎杖「呪力のためがある」
七海「よろしい」

という虎杖の成長が見える会話をしながら二人で真人に畳み掛けて攻撃を行う作戦で動きます。

真人は「まずは七三術師から片付けるか」と七海にターゲットを絞り、虎杖を遠くに追いやるべく身体の中から異形を虎杖目掛けて放ちます。真人は虎杖が人間を殺さないと踏んでいるようで、実際に虎杖は元人間である異形から「お願い殺して…」と言われて顔をしかめます。

真人は七海に「次はあんたを襲わせようと思うんだ。今度は泣いちゃうかな?現実と理想の擦り合わせができていないバカなガキは。」と言いますが、七海は「それは違います。彼は今まさに擦り合わせの真っ最中。どちらかと言えばバカはあなたです。」と返し、言葉通り虎杖は鋭い顔つきで合流します。

虎杖と七海はコンビネーション攻撃で真人をボコボコにしますが、真人は『ああ、なんて新鮮なインスピレーション。これが”死”か!』と笑い、『今ならできるよね。領域展開“自閉円頓裹”』と口の中にてニョキニョキした手が印を結びます。

すると黒い手が七海を囲み、七海は黒い球体の中に閉じこめられました。ここでオープニング。

七海の過去

七海は『領域展開。私が到達できなかった呪術の極致。』と言いながら、『クソ。呪術師はクソだ。他人のために命を投げ出す覚悟を時として仲間に強要しないといけない。だから辞めた、というより逃げた』と過去を振り返ります。領域展開って結構難易度高いんだ...

七海の回想シーンにて、近所のコンビニに売られなくなってしまったカスクートをパン屋でよく買っているからか女性店員に話しかけられます。それに対してテキトーに返しながらも女性店員の肩に付いている呪霊を見ながら『蠅頭*1。放っておいても問題はないでしょう。下手に処理してヘンテコ霊媒師と思われても面倒だ。』と特に相手にせずパン屋を出ます。

七海は証券会社に勤務しているようで、後輩に「お金を預かるということは人生を預かるということでもあります。初めは何も特別なことをする必要はありません。お客に対して真摯であること、それだけは忘れずに」とアドバイス。が、それを聞いていた上司のような男性はそれを否定して会社ファーストを目指せと言います。

七海はそんな会社に染まったのか『自分はやりがいとか生きがいなんてものとは無縁の人間。40歳までに適当に稼いで、物価の安い国でふらふらと人生を謳歌する。呪いも他人も金さえあれば無縁でいられる。』というポリシーに。

働き詰めの七海はいつものパン屋に行くと、呪霊のせいで肩の調子が悪そうな例の女性店員に疲れを心配されます。すると七海は「あなたこそ疲れがたまっているように見えますがちゃんと寝れてますか?正直私がいなくても誰も困りませんが、パン屋がないとパンを食べたい人が困ります。」と言いながら、女性の肩に付いた呪霊を祓います。

すると、肩の調子が良くなった女性店員に「あの・・・ありがとう。また来てくださいね!」と感謝を伝えられます。七海はその言葉に『生きがいなどというものとは無縁の人間だと思っていた』と自分でも驚きながらその場で五条に電話をかけます。そして「もしもし七海です。お話があります。ええ、明日にでも高専に伺い・・何を笑ってるんですか?」と電話で高専に戻ることを伝えます。七海は呪術師に戻った経緯を「労働はクソ」とだけ言っていましたがこんな過去が...

またもや魂に触れた真人

領域の中で、真人は自分の真の力を引き出してくれた七海に「君に感謝を」と言いますが、七海はパン屋の女性を思い浮かべながら「必要ありません。それはもう大勢の方にいただきました。」と返し、心の中で『悔いはない』と命を諦めます。

そんな中、虎杖は外から領域を叩き割り中に侵入してきました。虎杖が領域の中に入ってきたからか、またもや宿儺の精神世界に真人は佇み、「言ったはずだぞ?二度はない」と指を振る宿儺の攻撃にて、真人は身体から血を噴き出して倒れます。それを見ながら宿儺は『お前が死のうとどうでもいい。奴以外(伏黒)は心底どうでもいい』と事もなげに呟きます。以下の回での戦闘から宿儺は伏黒に関心を示していますが理由は謎。

虎杖の決意

虎杖は「何が起こったんだ?」と理解できていませんが、真人は隙を見つけ「ばいばーい。楽しかったよ」と排水溝から逃げていきます。
逃げた真人は『あれが呪いの王。現時点では漏瑚より呪力の総量で劣るはずなのに魂の格が違う。俺たちが全滅しても、宿儺さえ復活すれば呪いの時代がくる。』と分析します。 

場面変わって暗室にて、七海は虎杖に感謝をしますが「助けたのは俺じゃない。俺は今日人を殺した。正しい死って何?」と七海に質問をします。それに対して七海は「そんなこと私にだって分かりませんよ。世の中の多くの人は善人でも悪人でもない。それらをすべて正しく導くというのはきっと苦しい。私はお勧めしません。」と回答しながらも、続けて「...などと言っても君はやるんでしょうね。死なない程度にしてくださいよ。今日君がいなければ私が死んでいたように、君を必要とする人はこれから大勢現れる。虎杖くんはもう呪術師なんですから」と虎杖を認めます。 

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虎杖の質問に真摯に答える七海

虎杖は、『正しい死に様なんて分かりゃしない。ならせめて分かるまで、あいつ(宿儺、真人)を殺すまで、もう俺は負けない』と決意をしてエンディング。

終わりに

話としては一区切りを終えましたが、面白かった。

アニメの中では、順平の先生が反省していないイケメンいじめっ子くんに「俺もお前も吉野の心を殺した罪を一生背負って生きていくんだ。」と言っていたシーンもあり、どこか救われました。が、結局順平が生きているのかどうかはこの回では描かれず。そこは気になります。

また、今回は七海の過去についても描かれましたがつくづくいいキャラ。虎杖の疑問についても子ども扱いせず、持論を長々と語るナナミンが最高でした。

次回も楽しみです。

*1: 4級にも満たない低級呪霊の総称