はじめに
”ヱヴァンゲリヲン新劇場:序”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。
前回は以下。シンジはミサトに「エヴァに乗るか否かは自分で決めろ」と言われました。
トウジと仲直り
トウジは「手抜きは無しや。ええからはよせえ、せやないとわしの気持ちもおさまらん」とシンジに自分を殴らせ、「これで貸し借りチャラや。殴ってすまんかったな、碇。」という和解シーン。それを綾波レイは遠目から見ています。いいシーン!
次は逆に、プールの時間に隅っこで体育座りをしている綾波をシンジが遠目に見つめます。シンジはその時、リツコから聞いた”父ゲンドウが実験失敗時のレイを感情的に助けた”という話を思い出していました。
シンジはレイに興味を示し、「父さんはなんで(レイと)笑っているんだ?なんで僕には笑わないんだ。」と呟きます。別シーンにて、リツコと飲んでいるミサトは、シンジが帰ってきた理由を「お父さんに褒めて欲しいのよ。」と言います。
シンジとレイ
シンジはレイのIDカードを渡すために部屋を訪ね、無人の部屋を見渡して目についた壊れたメガネをかけてみます。
すると、風呂上がりのレイが登場。そそくさと近づきシンジからメガネを取り上げますが、足を滑らせたシンジは下着をバラマキながら裸のレイに覆いかぶさるという謎展開。
沈黙の後、レイは「どいてくれる?」と言えばシンジは「あ、あの~~!」とテンパりながら叫ぶも、レイは平然として下着を履くサービスシーン。シンジはそれに背を向けながら「そんなつもりは!」と弁明しますが、それを無視して着替えを済ませたレイは外に出でいきます。
シンジは後を追ってIDカードを渡し、「さっきはごめん。」と謝りますが、レイは「何が?」といつもの低いトーンで返します。
ここから長いエスカレーターに乗りながらシンジとレイは小気味よく会話。
「ねぇ、綾波は怖くないの?」
「どうして?」
「前の実験で大怪我したって聞いたから。」
「平気。」
「使徒に負けて殺されるかもしれないんだよ、僕ら。」
「信じられないの?お父さんの仕事が。
ここでシンジが語気を強めて「当たり前だよ。あんな父親なんて。」と言うと、レイは振り向き突然ビンタをします。なんでやねん!
第六使徒襲来
青色の正八面体のような使徒がやってきて、シンジが乗ったエヴァ初号機が出撃。
しかし、エヴァが地上に出た瞬間に使徒はレーザー攻撃を放って撃ち抜かれてしまいます。
シンジは目を見開きながら「もう嫌だ!こっから出してよ父さんー!」と悲痛な表情で叫びます。
それを聞いたミサトは「作戦要綱を破棄。パイロット保護を優先、プラグを緊急射出して。」と言いますが、ゲンドウは「ダメだ。」と一言。リツコは「今パイロットを失うと、エヴァのATフィールドが完全に消失してしまう。もっとも憂慮すべき事態となるわ。」と補足します。
それを受け、ミサトは機体の強制回収を指示し、シンジはそのまま緊急治療室に送り込まれます。
使徒は本部を狙う
エヴァが地上から姿を消すと使徒は攻撃を止め、形を変えながらボーリングのように地下のネルフ本部を狙うべく穴を掘りはじめました。
ミサト達は戦術作戦部作戦局第一課にて会議を行う中で、リツコは「現在、日本政府と国連軍はネルフ本部ごとの自爆攻撃を提唱中よ。」と報告すると、「無茶言うわね。ここを失えば全ておしまいなのに。」とミサトは呆れます。このあたりの作戦会議感は見ていて引き込まれる。
各メンバーから報告を受け、あと10時間で使徒が本部に到達するという計算になっていると聞いたミサトは天を仰ぎます。
後ろに立っているメンバーは自嘲気味に「白旗でもあげますか?」と言うと、ミサトは「そうね~、でもその前にちょっちやっておきたいことがあるの。確か、戦自研の極秘資料、諜報部にあったわよね?」と振り返りながら伝えます。
終わりに
前回はアニメーションの迫力に興奮しましたが、今回は一見地味な作戦会議に大興奮。次々に上がってくる報告を受けて判断が迫られる場面が世の社会人のお仕事に通じていて感情移入してしまいました。
いやー、おもしろい。次回は序の最終場面。引き続き楽しみです。