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【エヴァンゲリオン】新劇場版破 後編下を見た感想 : マリもレイもシンジもみんなかっこいいよ

はじめに

”ヱヴァンゲリヲン新劇場:破”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

前回は以下。シンジは父親への不信を爆発させました。

シンジは去る

シンジは夢の中で「耳をふさぐと嫌な世界から逃げれる」「悪いのは父さん」「逃げ出して何が悪いんだよ」と問答をしている途中にいつものベッドで目を覚まし、「またここだ。もう嫌だ。」と呟きます。

シンジは前回の命令違反を犯罪行為とゲンドウに詰められると「僕はもうエヴァには乗りたくありません」とぶっきらぼうに言います。ゲンドウは「そうか、ならば出て行け。」と言い、続けて「また逃げ出すのか?自分の願望はあらゆる犠牲を払い、自分の力で実現させるものだ。他人から与えられるものではない」と伝えるもシンジには響いていない様子。

荷物をまとめるシンジにミサトは「最初は死んだ父に少しでも近づきたくてネルフに志願しただけなの。あなたが碇司令に必要とされたくてエヴァに乗ったのと同じように。あなたに自分の思いを重ねてしまった。」と語りますがシンジは何も言わずに去ろうとします。ミサトは「あの日、レイは碇司令を呼んでいたの。シンジくんにお父さんと仲良くなってほしかったの、一緒に笑ってほしかったの」と語りかけますが、シンジは「僕はもう誰とも笑いません」と言い放って去っていきました。

奮闘するマリ

シンジが電車で移動する中、第十の使徒が襲来して街をめちゃくちゃにしていきます。そんな様子を見ながら冬月は「最強の拒絶タイプか。予想以上の破壊力だな」と言います。
 
零号機は修復中、初号機は起動実験中の中でマリが乗っている二号機が現れますが、通信がカットされてると連絡を受けたミサトは「そう、一人でやりたいわけね」と呆れます。 
マリは目の前の使徒を見ながら「第五防衛戦を早くも突破、速攻で片付けないと本部がパーじゃん。」と笑い、敵のATフィールドを破るために「これで行くかにゃ!おりゃああああ」と近接戦をしかけます。かっこええ...

一方でなかなか使徒に攻撃が通らない様子に、マリはこのままじゃ勝てないと読み、「人を捨てたエヴァの力、見せてもらうわ」と言い、「モード反転、裏コード"ザ・ビースト"」と命令を出すと赤いランプがバーンとつき、エヴァが姿を変えます。このモードはエヴァにもパイロットにも負荷がかかるようで、マリは「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の精神で捨て身の攻撃をしかけます。が、それでも敵に勝てない様にリツコは「人を捨て、闘争に特化させても勝てない。これが私達の限界なのね」と呟きます。

おかえりシンジ

苦戦する二号機の助っ人として、レイがミサイルを持った零号機に乗って参戦。「碇くんがもうエヴァに乗らなくてもいいようにする、だから!」と敵に迫る様を見て、マリは協力してATフィールドを剥がしにかかります。最後はレイがマリを逃がし、「逃げて、二号機の人。ありがとう」と呟いて自爆。ここが泣ける...

マリはシンジが避難していた場所にふっ飛ばされ、シンジに「そうやっていじけていたって何も楽しいことないよ」と言います。
ここで使徒はレイが乗った零号機を捕食すると使徒の識別信号が初号機に切り替わり、ミサトは「これでやつがドクマに侵入しても自爆しない...」と悲壮な声で使徒の狙いを読みます。

シンジはレイが使徒に食べられたのを見て走り出し、初号機の起動に失敗して「なぜ私を拒絶する、ユイ」と呟いているゲンドウと合流。ゲンドウを見上げながら「僕を乗せてください!」と叫び、「なぜここにいる」と返すゲンドウに「僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです」と宣言しました。自分の願望を自分の力で実現しにきた流れが熱い。

初号機が覚醒?

本部に使徒は迫り、非戦闘員の退避司令が出たところに初号機が使徒に掴み合い、ミサトとの連携プレーで使徒とエヴァは地上に射出されます。地上に出た初号機は活動限界を迎えますが、画面が暗転した後に「綾波を返せ...」とシンジが呟くとエヴァの目が赤色に。

リツコ達は混乱し、エヴァに乗るシンジの数値を見て「人に戻れなくなる!」と心配しますがシンジは「僕がどうなったっていい、世界がどうなったっていい。だけど綾波は、せめて綾波だけは、絶対助ける!」と言うとエヴァの頭には天使の輪っかが出現。周りは止める中でミサトだけは「行きなさいシンジくん!」と自分の意志を見せるシンジの背中を押します。

使徒の中にいるレイは「いいの碇くん、私が消えても変わりはいるもの」と一言。するとシンジは「違う、綾波は綾波しかいない、だから今助ける」と手を伸ばすとBGMにて「翼をください」が流れます。

翼をください

翼をください

  • タンポポ児童合唱団
  • チルドレン・ミュージック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

加持リョウジは「数が揃わぬうちに初号機をトリガーとするとは。碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」と言えば、冬月が「やはりあの二人で初号機の覚醒はなったな」、ゲンドウは「我々の計画にたどり着くまであと少しだ」とこれも想定内の模様。

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加持リョウジ「ゼーレが黙っちゃいませんよ」

シンジはレイの手を握り、「綾波 父さんのこと、ありがとう」と感謝を伝え、何もできなかったと返すレイに「いいんだ、もう、これでいいんだ」と抱き合います。

それを遠目に見ながらマリは「なるほど、都合のいいヤツね」と呟き、リツコは「この世界の理を超えた新たな生命の誕生。代償として古の生命が滅びる。セカンドインパクトの続き、サードインパクトが始まる。世界が終わるのよ。」と続けて画面が暗転。エンディングにはUtada Hikaruの「Beautiful World」 が流れます。

終わりに

エンディングの後、宇宙から槍が降ってきて初号機は串刺しに。そしてカヲルが「さぁ、約束の時だ碇シンジくん。今度こそ君だけは幸せにしみせるよ」と呟くシーンが入り、次回予告でミサトさんが「この次も、サービスサービス!」といつもの明るいくだりで締めて終わり。

ストーリーとしてはピンとこない点があり、特に「初号機の覚醒とは?最後の槍は?」という疑問は残るも見終えた後に残るのはそれを超える感激。

特に、最強の使徒を前にも意気揚々としているマリ、使徒に自爆覚悟で突っ込んでいったレイ、最後にレイを助けるために覚悟を決めたシンジがそれぞれかっこよく、後半の「翼をください」が裏で流れるシーンは終始感動していました。

風のうわさで「Q」は暗い展開と聞いているので見るのが少し憂鬱ですが、そうは言っても気になるので次回も楽しみです。