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【エヴァンゲリオン】新劇場版序 後編下を見た感想 : ヤシマ作戦を準備&実行する迫力に痺れる

はじめに

”ヱヴァンゲリヲン新劇場:序”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

前回は以下。第六使徒がネルフ本部を狙っていて大ピンチ。

ヤシマ作戦(準備)

日本全土から陽電子砲に電力を集めてエヴァに精密狙撃させる作戦(ヤシマ作戦)を、リツコは「しかしまた、無茶な作戦を立てたものね。葛城作戦部長さん。」と言いながら茶化します。そして、それを実現するにあたり各機関を説得できたことに驚くと、ミサトは「ま、色々と貸しがあるのよ」と得意げに返します。

時間が迫る中で急ピッチで準備を進める中、ミサトは各チームに見通しの確認。「現在、引き込み用超伝導ケーブルを下二子山に向けて敷設中。変圧システム込みで本日22時50分までには全線通電の予定です。」とリアルな報告を次々と受けていきます。

ここで場面が代わりゲンドウと冬月にて、シンジがエヴァに乗らない場合について話しをしており「ダメな時はレイを使うまでだ。いかなる手段を用いても我々はあと八体の使徒を倒さねばならん」とゲンドウは意気込みます。

病室でシンジは目を覚まし、「また同じ天井。エヴァに乗るとこればかりだ。」と呟きますが、横ではレイが本を読んでいました。
レイは「明日、午前0時より発動されるヤシマ作戦のスケジュールを伝えます」と時系列に行動を読み上げ、シンジがエヴァに乗ることを嫌がると「じゃあ寝てたら?初号機には私が乗る」とスタスタと歩いていき、ドアの前で「さよなら」と言い残して去ります。

みんな一緒

集合時間に集まらないシンジをミサトは迎えに来るも、シンジは「ミサトさん達はいいですよ。いつも安全な地下本部にいて、命令してるだけなんですから。僕だけが怖い目にあって。」とイジケます。すると、ミサトはシンジの手を引いて移動しながら、「ネルフ本部Level EEEへの使徒侵入を許すと、ここは自動的に自爆するようになっている。たとえ使徒と刺し違えてでもサードインパクトを未然に防ぐ、その覚悟を持ってここにいる全員が働いているわ。」とシンジの意見を訂正します。そうだったんだ...

そして、リリスと呼ばれる第二の使徒が磔にされたところに連れていき、「エヴァで戦う、それはあなたにしかできないことなの。ただし、シンジくん一人が命をかけて戦っているわけじゃない。みんな一緒よ。」と再度伝えると、シンジは「もう一度、乗ってみます」と返答。
 
リツコは、シンジが陽電子砲のスイッチを押す&レイが初号機を守るという役割を伝え、二人は準備に取り掛かります。
着替えながらシンジはレイに「これで死ぬかもしれない」とこぼすと、レイは「いいえ、あなたは死なないわ。私が守るもの。」という名言を炸裂。ここで、ミサトはシンジに向けた伝言として「シンジ頼むで」「碇、頑張れよ」というトウジとケンスケの肉声を届けます。友情が泣ける...。

ヤシマ作戦(実行)

ヤシマ作戦のために、日本が順次停電していきます。
シンジはレイに「綾波はなぜエヴァに乗るの?」と聞くと、レイは「絆だから」と回答。シンジはレイを"強い"と評しますが、レイは「私には他に何もないもの。」とだけ返し、「時間よ、行きましょう。さよなら。」と月明かりに呟きます。

ここからはミサトチームが電力を徐々に集めていく演出や、使徒に目くらましをするべく全方位からミサイルを打ち込む壮大なアニメーションが入ります。圧巻...

シンジは気持ちの整理ができず『人類を守る?なんで僕なんだ?』と自問をしながらも、一発目の発射。
しかし敵が倒れない様に、ミサトチームは二発目の準備をします。チームメンバーから「あと一発打てるかどうか...」と報告を受けるも、ミサトは「確認不要、やってみるだけよ」とバチバチに決断します。

一方で戦意喪失をしているシンジを見たゲンドウは、「現時刻を持って初号機パイロットを更迭。狙撃手は零号機パイロットに担当させろ」と判断。しかし、ミサトは「待ってください、彼は逃げずにエヴァに乗りました。自らの意思で降りない限り、彼に託すべきです」と進言。シンジもトウジ達からの伝言を思い出しながら奮い立ちます。

ミサトはゲンドウに「自分の子供を信じてください、私も初号機パイロットを信じます」と力説すると、ゲンドウは「任せる、好きにしたまえ」と返答。ミサトはゲンドウに礼を言い、シンジに「今一度、日本中のエネルギーと一緒に私達の願い・人類の未来・生き残った全ての生物の命、あなたに預けるわ。頑張ってね」と声をかけると、シンジは力強く返事をします。熱い展開!

シンジ&レイ

使徒からの攻撃に対し、零号機は作戦通り初号機の盾になります。ここがなんとも言えず泣ける...
このレイが作ってくれた時間を活かし、初号機が放った二発目の攻撃にて使徒のコアは破壊され、使徒は湖に沈んでいきました。

倒れ込む零号機からレイを救出したシンジは、涙声になりながら「自分には他に何もないってそんなこと言うなよ。別れ際にさよならなんて哀しいこと言うなよ」とレイに伝えます。レイは戸惑いながら、「ごめんなさい。こういう時どんな顔すればいいのか分からないの」と言えば、シンジは「笑えば、いいと思うよ」と返します。

するとレイはハッとした表情を見せた後、うっすらと笑みを浮かべます。

ここで場面代わり、白髪の少年(渚カヲル)が「分かっているよ。あちらの少年が目覚め、概括の段階に入ったんだろ。」と言うと、ゼーレのモノリスが登場し、「そうだ。死海文書外伝は掟の書へと行を移した。契約の時は近い。」と言います。少年は、寝転びながら「また3番目とはね。変わらないな、君は。会える時が楽しみだよ、碇シンジくん」と呟いて「新劇場版 : 序」はエンディング。

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渚カヲル「会える時が楽しみだよ」

終わりに

白髪の少年の近くには、ミサトが見せたリリスに似た使徒がいたのでこのあたりが謎。

全体を通してもいくつかの謎はあるものの、それを超えるかっこいいシーンが満載で終始感激しました。
特にヤシマ作戦のあの大規模な計画をミサトチームが遂行する様は圧巻で息を呑んで見ていました。そして、シンジを皆が励ますところ、守るところはなんとも言えない感動が。

次回は「破」ですが、こちらも楽しみです。