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【エヴァンゲリオン】新劇場版Q 後編下を見た感想 : 作品単体で見ると評価が低いのも頷ける

はじめに

”ヱヴァンゲリヲン新劇場:Q”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

前回は以下。フォースインパクトが始まりました。

レイVSアスカ

ミサトが指揮するヴンダーは13号機に攻撃を仕掛けるも、レイの乗るMark.09が妨害してきます。するとリツコは「アダムスの器はブンダー本来の主。初号機から本艦の制御を奪い返すつもりだ」と解説し、その言葉通り 巨大戦艦ヴンダーの司令室のモニターがゼーレの紋章に変わり、コントロールが乗っ取られていきます。

そんなMark.09に今度はアスカが戦闘を仕掛け、「モードチェンジ、コード777、ビースト」と戦闘態勢を取るとミサトは「頼むわ、アスカ」と託します。激戦の中でレイは「こんな時、”綾波レイ”ならどうするの?」とつぶやくとアスカは「知るか!あんたはどうしたいの!」叫び、それを聞いたレイは何かを決したような目になりMark.09から脱出。アスカはそのまま激闘を続けますが、最後は「ごめん二号機」と自爆を選択、アスカも脱出した後に大爆発が起きます。

カヲル君の奮闘

崩れる世界を見たシンジは「僕のせいなのか、僕が」と泣きじゃくりますがカヲルは「君のせいじゃない。僕がトリガーだ」と言い、「ごめん。これは君の望む幸せではなかった。ガフの扉は僕が閉じる。シンジ君が心配することはない」と力強い目をして続けます。

シンジは「カヲル君が何を言ってるのかわからないよ!」と叫びますが、カヲルの意思なのか13号機は身体に自分で槍を刺し、「シンジ君は安らぎと自分の場所を見つければ良い。」と言いながら二本目の槍も刺します。
泣きじゃくるシンジにカヲルは「縁が君を導くだろう。そんな顔をしないで、また会えるよシンジ君」と微笑むとカヲルの付けたチョーカーが爆発してカヲルは死亡。カヲル君いい奴だったんだなぁ...

またもや計算通り

自死したからか落下する13号機に向かってエヴァに乗ったマリは駆け寄り、「後始末は済んだ、しっかりしろわんこ君!」とシンジに呼びかけ、動かないシンジに「ぐずるな、せめて姫を助けろ、男だろ!ついでにちょっとは世間を知りにゃ!」とシンジを救出。赤い同心円目が消え、青空が戻りました。とりあえず良かった。

それを見た冬月は「ひどい有様だな。ほとんどがゼーレの目論見どおりだ」と言うと、ゲンドウは「ゼーレの少年を排除し、第十三号機を覚醒へと導いた。葛城大佐の動きも計算内だ。今はこれでいい」と全て計算通りとのこと。

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冬月コウゾウ「ほとんどがゼーレの目論見どおりだ」
場面代わり、リツコは「誰のおかげか分からないけど、フォースは止まった。ミサト、今はそれで良しとしましょう」と鋭い目をして前を見つめるミサトに言いました。

歩く3人と次回予告

アスカはシンジの元に歩み寄り、「ガキシンジ、助けてくれないんだ、私を。また自分のことばっかり。黙ってりゃすむと思っている」と言い、エントリープラグの中でくるまっているだけのシンジを「フンッ。いつまでたっても手間のかかるガキね」と引きずり出しました。

アスカはシンジを連れて歩いていると、後ろにはレイがついてきます。
それを見たアスカは「綾波タイプの初期ロットか」と吐き捨て、「リリンが近づけるところまで移動するわよ」と一言。3人が歩いてると画面右下には「つづく」と出てエンディング。

桜流し

桜流し

  • 宇多田ヒカル
  • J-Pop
  • provided courtesy of iTunes

次回予告ではいつもの明るい口調でミサトが以下を言って終わり。

生きる気力を失ったまま放浪を続ける碇シンジ
たどり着いた場所が彼に希望を教える。ついに発動する補完計画
ファイナルインパクト阻止のため、最後の決戦を挑むヴィレ
空を裂くヴンダー、赤い大地を疾走するエヴァ8+2号機
次回、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(さーて、最後までサービスサービス!)

終わりに

色々とポカーンとしましたが、カヲル君が自分の命を犠牲にフォースインパクトを止めたというのだけは理解。

ヤシマ作戦での激闘に熱くなった「序」、レイを救出したシンジに泣かされた「破」と比べると淡々と物語が進み、結局「シンジがわちゃわちゃしてフォースインパクトを起こそうとしたけどみんなに止めてもらった」という盛り上がりのない展開に終わりました。強いて言えばカヲル君がかっこよかったくらい。(ちなみにプライムビデオでも星4つの「序」「破」に対して「Q」は星3つでした)

というわけで本作全体の評価としてはイマイチでしたが、次回予告にある「ファイナルインパクト阻止のため、最後の決戦を挑むヴィレ」という最終作の盛大な前フリとして捉え、”シン・エヴァンゲリオン劇場版:||”に期待します。