はじめに
”シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。
ちなみに冒頭、序・破・Qの映像がそれぞれ入り印象的なセリフがパンパンと差し込まれて本編に突入しました。
「序」運命を仕組まれた子供達か...
「破」時が来たね...
「Q」希望は残っているよ,どんな時にもね...
パリの復元
マリが鼻歌で「真実一路のマーチ」を歌いながら本作品は始まります。
L結界密度が高く人が住めないパリが描かれ、リツコは「かつての花の都。痛ましいわね」と言います。そんな中、伊吹マヤ率いる技術チームがパソコンをカタカタ。何やら時間に追われて作業をしている模様。
するとそれを妨害するためかネルフ率いる物体が襲ってきますが、それをエヴァに乗ったマリが「多勢に無勢。Many a small bird drive away a hawk, Excusez-moi,Eiffel」と呟きながらアクロバットに攻撃、「おととい来やがれ、お茶の子さいさいよ。」と楽しそうに撃退します。
時間に迫られる中で復元作業をしている男性メンバーは「無理」「ダメ」と口々に言いますが、マヤは「ダメって言うな!これだから若い男は..」と発破をかけながら無事にユーロネルフ本部の復元に成功。リツコはマヤを労い、ビルがニョキニョキ迫り上がってきました。やったね。
マリは「どこに居ても迎えに行くから、待ってなよワンコくん」と遠い目をして呟くと画面が暗転。マリが相変わらずかっこいい...
トウジ・ケンスケ・ヒカリ
前作のラストシーンの続きでアスカとレイとシンジは歩いてさまよっていましたが、大人になったケンスケが迎えに来てくれます。
なんと、ケンスケやトウジはニアサードインパクトを生き延びた後に集落を作って暮らしており、ケンスケは「ヴィレ(Wille)との連絡係含むなんでも屋」&トウジは「医者」となって村のために働いていました。
ちなみにトウジは元クラスメイトの委員長(洞木ヒカリ)と結婚して子供もいます。
シンジは「Q」でのショックからか言葉を失っていますが、ケンスケはトウジとヒカリがくっついた原因がニアサードインパクトであることを交えながら「悪いことばかりじゃない、ニアサーも」「好きなだけ頼ってくれ、友達だろ」とシンジを励まします。ケンスケいいヤツやな...
アスカはシンジが何もしない様に苛立ち、「あんたメンタル弱すぎ。その程度の精神強度ならそもそもエヴァに乗らないで欲しかった」と言い、「一人で拗ねてろガキ」と吐き捨てます。
一方でレイは村にいる猫や赤ちゃんに興味を示し、トウジの妻であるヒカリに感情や挨拶の意味を教わります。そして村での農作業にも溶け込み、村のみんなに可愛がられながらも「名前は?」と聞かれて自分に名前がないことに困惑します。
シンジ復活
シンジはトウジやケンスケの保護から抜け出して家出をしますが、レイはシンジを気にかけSDATを手渡したり「自分の名前をつけて欲しい」と話しかけるもシンジは心開かず。
が、レイの訪問が続くとシンジはついに「何もかも壊したんだ。放っておいて欲しいのになぜみんな優しいんだ」と叫びます。するとレイは「碇くんが好きだから」と一言。それを聞いたシンジはハッとして噎び泣き、家出から帰ってきました。アスカの「家出は終わり?」という問いにシンジは頷くと、アスカは「ケンケンの役に立て」と言います。
翌日ケンスケとシンジは村外れに行き、結界を張っているように見えるヴィレ(Wille)の施設を見せながら、ここで村が住めるようになっているのはミサトの置き土産のおかげであり「あれが止まったらお手上げ」とケンスケは言います。結界の外では首のない謎の物体が歩いています。
ここでシーン変わって、レイは倒れ込みながら『私はネルフでしか生きられない』と死期が近いことを暗示する場面が挟まります。
終わりに
トウジとケンスケのシンジに対する変わらない優しさにはほっこり。てっきり荒廃した世界で皆が死に絶えたと思っていたので救われる設定です。
そしてレイは人間の営みや感情を理解し始め、シンジに対して「碇くんがつけた名前で居たい」と伝えるシーンには逆プロポーズのような甘酸っぱさがありました。
以下に続きます。