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【エヴァンゲリオン】新劇場版Q 後編上を見た感想 : そういうことってどういうことよ

はじめに

”ヱヴァンゲリヲン新劇場:Q”を初見で見た感想をネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

前回は以下。シンジはカヲルにニアサードインパクトについて告げました。

絶望するシンジ

冬月は「ゼーレの少年が第三の少年と接触。外界の様を見せたようだ。果たしてどう受け止めるのか...」と言うと、ゲンドウは「ゼーレのシナリオを我々で書き換える。あらゆる存在はそのための道具に過ぎん」と返すシーンから後編は始まります。

一方シンジはカヲルと見た世界にショックを受けながらも「そうだ、綾波を助けたんだ。それでいいじゃないか」と自分に言い聞かせます。そんなシンジに冬月は将棋を誘い、そこで「君はお母さんを覚えているかね?」と切り出し、「旧姓は綾波ユイ。大学では私の教え子だった。今はエヴァ初号機の制御システムになっている」といきなりのカミングアウト、「ここでユイくんが発案したコアへのダイレクトエントリーを自らが被験者となり試みた。結果、ユイくんはここへ消え、彼女の情報だけはアヤナミシリーズに残された。君の知っている綾波レイはユイくんの複製体の一つだ。全ては碇の計画だよ。」と続けます。シンジはそれを聞いて無言で立ち去ると、冬月は「全く、嫌な役だ。ユイくん、これでいいんだな?」と呟き、ゲンドウは別の部屋で「最後の契約の時が来る、もうすぐ会えるな、ユイ」と言います。ゲンドウは亡き妻と会うために計画を進めているんですね。

冬月に話を聞いたシンジは混乱しながらもレイに「綾波だよね?だったらあの時助けたよね?」と聞くもレイは「知らない」と一言。
虚ろになった目でシンジはフラフラと歩き、「助けてなかったんだ...」と呟くと頭の中には皆から言われた言葉が鳴り響きます。ここのシーンがホラー級に怖い...

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シンジ「助けてなかったんだ...」

世界は修復できる

初号機に似た紫色のエヴァが出来上がったのか、冬月は「最後の執行者がついに完成したか」と言うとゲンドウは「ああ、これで道具は全て揃った」と返します。そしてそれを感知したのかカヲルも「時が満ちた。いよいよだね、碇シンジくん。」と呟きます。何がいよいよなの...

カヲルはシンジにエヴァに乗るよう言うも、シンジは「嫌だ、エヴァなんてもう乗りたくない。もう嫌だ」と拒絶。
そんなシンジにカヲルは「エヴァで変わったことはエヴァで再び変えてしまえばいい」と言い、誰も信じられないと言うシンジに「僕は信じて欲しい」と言いながら、シンジの首についていたチョーカーを外して自分につけます。

それで心を開いたシンジにカヲルは「君の希望はドグマの爆心地に残る二本の槍だけだ。それが補完計画発動のキーとなっている。」と説明し、「僕らでその槍を手にすればいい。そうすればネルフもフォースインパクトを起こせなくなるし第十三号機とセットで使えば世界の修復も可能だ」と続けます。シンジは「そうだね、君にならできるよ」と元気を取り戻して言えば、カヲルは「”君となら”、だよ。エヴァ第十三号機はダブルエントリーシステムなんだ。二人でリリンの希望になろう」と返します。シンジとカヲルはゼーレのシナリオではなく人類を守るために動くんですね。

そういうこと?どういうこと?

プラグスーツを着たカヲルは「ピアノと同じだ。二人一緒なら良いことがあるよ」とシンジの手を取り、十三号機に乗り込み「「エヴァゲリオン第十三号機、起動」」と二人で宣言。そしてその信号をミサト率いるヴィレ(Wille)は検知します。

シンジとカヲルは下に潜って行き、カヲルはリリスの結界も「二人ならできるよ」と突破。ここの結界がボロボロ崩れるアニメーションが圧倒的。ちなみに援護のためにレイもMark.09に乗って帯同しています。

二人はどんどん潜って行き、カヲルは「着いたよ、セントラルドグマ最深部、サード・インパクトの爆心地だ」と言うとリリスの骸がそこにいます。他にもエヴァMark.6やロンギヌスの槍とカシウスの槍があり、カヲルは「二本の槍を持ち帰ろう」とシンジに語りかけます。

が、カヲルは「ちょっと待って、変だ。二本とも形状が変化して揃っている」と違和感を感じているとここにアスカとマリが乗ったエヴァも登場。アスカとシンジは「あんたまさかエヴァにのってるの?」「そうだよ、エヴァにのって世界を変えるんだ」「ガキが。だったら乗るな」と言い合い、マリはレイが乗ったエヴァに対して「アダムスの器さん、せめて足止めはさせてもらうニャ」と攻撃をしかけて戦闘が始まります。モンストで聞いたことがあったボイスはこのシーンだったんですね。

アスカに攻撃されるシンジは「なんで邪魔すんだ、あれは僕たちの希望の槍なんだよ?」と怒っている横でカヲルは「カシウスとロンギヌス、対の槍が必要なんだ。なのにここには同じ槍が二本あるだけ。そうか、そういうことか、リリン」と何かを悟った様子。

マリはレイに「アダムスの器になる前にそっから出た方が良いよ?」と声をかけるも「ダメ、命令じゃない」と返してくるので「堅物だにゃ。あんたのオリジナルはもっと愛想があったよ?」と意味深な一言。オリジナルってのはユイのこと?ほえ?

その裏ではシンジとアスカが激闘します。

終わりに

カヲルは想定と違う槍の形状を見て「そういうことか」と納得をしているようですが、全く意味が分からず。そしてシンジと同年代のように見えたマリがレイのオリジナルと会ったことがあるというのが何を意味するのかもピンと来ていません。

とにもかくにもバタバタしていますが、話全体を通して駄々をこねるシンジがどうしても幼く見えて感情移入できず。「破」の最後のかっこいいシンジが恋しい...