はじめに
朝倉未来VSクレベルコイケは朝倉さんの絞め技で一本負け。
その中で「タップせずに失神した」件について「タップをしないのは弱さ」「失神してまでタップしなかったのはかっこいい」と賛否両論。それについて格闘家の扇久保博正選手がコメントしていたのが急上昇動画にランクインしていました。
RIZIN28 朝倉未来vsクレベルコイケ タップ問題について
以下は動画の内容と感想です。
動画の中身
同じく総合格闘家で元修斗世界バンタム級王者のグラップラー、扇久保さんは朝倉選手の件についてコメント。
扇久保さんは「柔術、三角絞めをくらったことがある人はわかる」と前置きしながら、チョークと三角絞めの違いから説明。
「千ョーク(首絞め)とかだと入った瞬間にタップするが、三角絞めはまだ逃げれるって感じじゃないですか」と語り、自分も過去に三角絞めで失神した際も「まだ逃げれる」と思っていたら「気がついたら起こされてた」と続けます。
それらを踏まえた上で「朝倉選手は、まだ逃げれると思ってたと思う」と言い、朝倉さんが事前に言っていた「簡単にタップしない」という発言に対しても「簡単にタップしないよって言っていたのはそういうこと。ただやられるがままに折られるって意味じゃなくて、型に入っても最後まで相手のことを倒すつもりで逃げるって意味だと思っている」とフォロー。
最後に朝倉VSクレベルコイケの試合を今日見たと言いながら
「いい試合でしたね。批判されるものは何一つない、めちゃめちゃいい試合でしたよ。」と感想を言い、最後に「あれが批判されるんだったら私は島流しです」と笑ってオチにして動画は終了。
終わりに
ネットでは「極められてるのにタップしないのは強さではなく、自らの負けを認められない弱さ」というコメントが目立っていて、私もその時は「確かになぁ」と思っていました。
が、今回扇久保さんが語った「最後まで逃げて相手を倒そうと思っていたんだと思う」という一言が全てな気が。試合に関しても「久しぶりに素晴らしい試合でした」と両者に敬意をはらう様がかっこよく、朝倉さんが引退しないといっていた件も「格闘家は負けたままでやめれないもの」と共感しているシーンには何かグッとくるものがあったり。
「タップをしないのは弱さ」「失神してまでタップしなかったのはかっこいい」という両極端の意見をどちらも否定しつつ、温かいかつ筋の通った解説を見ていると、つくづく餅は餅屋だな~と思ってしまいました。