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【僕のヒーローアカデミア/アニメ版】1話の感想 : 仕方がないことを涙ながらに謝られる辛さ

はじめに

僕のヒーローアカデミアを初見で見ながら、思ったことをネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

以下はあらすじ。

総人口の約8割が何らかの超常能力”個性”を持ち、その”個性”によって社会を守る”ヒーロー”」という存在が確立された世界。
緑谷出久はヒーローになることを夢見て多くのヒーローを輩出する名門・雄英高校ヒーロー科入学を目指していたが、彼は何の”個性”を持たない”無個性”故に現実の厳しさ、不平等さを痛感する日々を過ごしていた。
そんなある日、出久は強盗をして逃亡中だった敵(ヴィラン)に襲われてしまうが、そこに現れたのは人気・実力共にNo.1のヒーローだった。

ヒーローがいる世界

いじめられている少年を震えながら守る主人公(緑谷出久)は、「無個性のくせにヒーロー気取りか」といじめっ子に殴られ、「人は生まれながらに平等じゃない。これが齢四歳にして知った現実。そして僕の最初で最後の挫折だ」とナレーションが入ってオープニング。

THE DAY

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”世界総人口の8割が超人”&”ヒーローという職業がある”という設定がナレーションで入り、ヴィランと呼ばれる怪物が暴れていると警察が見守る中でそのヒーローが迎撃に集まってきます。

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ヒーローに熱い視線を送る緑谷出久
そんなヒーロー達を出久はメモしていると、別の巨大な女性ヒーローが「本日デビューとあいなりました、マウントレディと申します」と登場。そのセクシーな見た目からかオタクのような人達が「「「きたこれ」」」と歓喜する中で出久は冷静に「人気出そう...」とメモをしました。ギャグ要素もあるんですね。

この世界ではヒーローは公的職務として国から収入を得ている立派な職業とのこと。

母親の涙

とある中学校のクラスルームにて出久達は進路について話をしますが、爆豪勝己(ばくごうかつき)という白髪のいじめっ子は「俺はこんな没個性共と仲良く底辺なんざいかねぇよ」と悪態づき、自分は雄英高校というエリート高にいって「あのオールマイトをも超えてトップヒーローとなり、必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ」と宣言。
しかし、ここで先生は出久も同校志望であることを話題に出すと、勝己は「没個性どころか無個性のてめぇがなんで俺と同じ土俵に立てるんだ」とブチ切れ。出久は目を泳がせながら「小さい頃からの目標なんだ...」と返しますが、勝己は出久が持っていた"将来のためのヒーロー分析"というノートを窓から投げ捨てました。なんちゅうやつや...

出久は「馬鹿野郎..」と呟いてノートを回収しながら、小さい頃に母親に頼んで”一人のヒーロー(オールマイト)のデビュー動画(災害救出)”を見漁っていたことを思い出します。そしてそのヒーローは「もう大丈夫。なぜって?...私がきた」というキメ台詞を動画内で言うと、出久は目をキラキラさせながら「僕もこんなふうになりたいな」と言いました。
一方で当時、病院にて母親と出久はお医者さんに「4歳までに個性が発現するんだけどね、なんの個性も持ってない型だよ...」と言われてしまい、それにショックを受けながらも例の動画を見る出久は「お母さん・・どんな困ってる人でも笑顔で助けちゃうんだよ。ちょーかっこいいヒーローさ。僕もなれるかな?」と涙を流しながら振り返り、母親も「ごめんね...」と出久に個性を遺伝させれなかったことに涙を流しました。ここで号泣...

オールマイトとの出会い

そんな日を思い出しながら出久は『違うんだお母さん。あの時、僕が言ってほしかったのは・・・』と歩きながら、『あの時決めたじゃないか。そうさ、周りの言うことなんて気にするな。ぐいっと上みて突き進め』と前を向きます。

ここで、トンネルを歩いていた出久は液体のようなヴィランに背後を取られてて襲われてしまいますが、万事休すの出久を動画で見ていたオールマイトが助けるために登場し、テキサススマッシュという技で撃破して救助。
そして目を覚ました出久に、オールマイトは「液晶越しにまた会おう」と伝えて飛び去ろうとしますが、「まだ聞きたいことが!」と出久は脚にしがみついていました。

先を急ぐオールマイトは「待って」という呼びかけに「待たない」と歩いていくも、出久は「無個性のくせに」「ごめんね」と言われた日を思い出しながら「個性がなくてもヒーローはできますか?個性のない人間でもあなたみたいになれますか?」と叫びます。

そしてここでナレーションにて「オールマイトとの出会いが、この奇跡が、僕の運命を大きく変えることになるなんてこの時はまだ想像さえしていなかったんだ」と入ってエンディング。熱い! 

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終わりに

いやー、泣けた。
個性がない主人公というのは知っていましたが、それをなんの責任もない母親が涙ながらに悔いるシーンには現実世界にもある構図にも見えて胸を打ちました。
そしてそんな母親に対しても「違うんだお母さん。あの時、僕が言ってほしかったのは・・・」と出久が前向きに人生を歩んでいるところになんとも言えず救われる気持ちよさがあったり。

オールマイトが出久を運んでいる際、口から血が漏れるシーンがあり、これが意味深ではありますが、あの出久の問いかけに彼はなんと答えるのか?...次回が楽しみです。