はじめに
ピン芸人日本一決定戦「R－1グランプリ2021」はゆりやんレトリィバァが初優勝した。今年から規定が変わり、芸歴10年目以内の芸人のみが参加可能となった大会で、“ピン芸人日本一”の称号を手にし、トロフィーと賞金500万円を獲得した。
R-1やTHE-W（女芸人No.1決定戦 ）はM-1と比べてレベルが低いとネットで酷評されているイメージであまり興味がなかったんですが、優勝ネタだけは念の為に見てみるとゆりやんの１本目のネタが想像以上におもしろくて感想記事を挙げたくなりました。
ネタ：どうせあれやろ？
「クイーンオブやりたい放題」として紹介され、慌ただしいオフィスで働くゆりやんが明転で登場。
仕事のミスをした男性社員を呼びつけ「これ直しといてって言ったやん。いや...”はい”って、黙ってじーっと下向いてるけど、どうせあれやろ？”また先輩に怒られちゃった。まぁいいや。下向いて反省した感じだけ出しておけばいいや...”ちゃうねん」と机を叩いて嫌味を言う女上司ゆりやん。この演技がナチュラルで本当に居そうな上司で笑える。
次はテレビをつけ、ニュースを読むアナウンサーを見ながら「こんなスーツ着て読んではるけど、どうせあれやろ？”ニュース読んでるけど、早く家帰ってお風呂入りたいよ”ちゃうねん」とツッコミ。ここまではあるあるネタ。
が、ここで一気に飛躍。感情を持たないリモコンを見ながら「”見るものが無くなったら電源と書いたボタンを押したら消えますよ！”ちゃうねん、分かっとるわ」とツッコミ。ここでなんにでもツッコむ変人キャラが確立。
次は目についた観葉植物を執拗に口撃、「”折らないで～”ちゃうわ、折るか！」「”植物だって生きているんだから！”ちゃうねん、分かっとるわ、折られそうになってから言え！」で爆笑。
そしてロッカーの中に観葉植物が入っているのを見たゆりやんが回転しながら「なにしとんねん！」でドカンと爆発。
やりたい放題をしながら突っ込んでいき、最後は「辞めさせていただきます」と辞表を手に笑顔でフィニッシュ。
思ったこと
ゆりやんってこんなにおもしろかったの？
友近さんとやっているフリートーク番組で面白い人だというのは知ってましたが、ネタ番組ではそこまでヒットしていない印象でした。が、今回は２本目の「ダイエットに成功したゆりやんがインタビューを受ける」というネタも含めておもしろかった。
R1全体としては、ZAZYというフリップネタの芸人さんとデットヒートを繰り広げ、結局はゆりやんさんが優勝。
ネットの声では「ZAZYの方がおもしろかった」という声もちらほら見かけましたが、一本目のネタを見比べた上で個人的にはゆりやんさんに一票を入れたくなりました。（点数はZAZYさんの方が上回っていた）
