はじめに
食戟のソーマにて以下の回で四宮は勝負に勝つも、田所の料理に涙を流しました。
今回はそこからの27話のネタバレ感想です。
ホスピタリティ
涙を拭った四宮は田所に「オールスパイスだな？」と匂いをツテに問うと、他の審査員は「鶏レバーの臭み抜きに使ったみたいだね」と分析。しかし田所は「勿論それもあるんですけど、先輩たちは昨日からずっと審査でたくさんの料理を食べてますよね。」とオドオドしながら言い、「少しでもおなかに優しい品を出せたらと思って...」と恥ずかしがりながら続けました。
それを聞いた堂島は、「田所くんは勝負の場であっても料理を食べてくれる相手のことをしっかり見ようとした。お前が頂きの先へ道を拓くのに必要な事のように思うが？」と四宮に助言。四宮はそれに舌打ちしながらも『そうか、俺はもうずっと長い間客の顔もスタッフの声も顧みずひとりっきりで料理を』と自分の手を見つめました。
退学は？
すると審査員でもないヒナコが「たぁ」と500円玉を田所の方に入れ、「これで同票、すなわち引き分けですね」と笑うと堂島はわざとらしく「引き分けという事はつまり、田所くんの処遇は食戟開始前のままという事だが...？」と四宮を見ます。要は、引き分けであれば田所は退学のままである、と。どうなるの？
それを聞いた四宮はため息をつきながら田所を一瞬見つめ、さっと帰りながら「ま、一日でも長く生き延びるよう努力するんだな。ノロマはノロマなりに、な」と田所の退学を取り消すことを暗に示し、創馬を横目にフッと笑います。
その意味を理解できない田所に、堂島は「食べる者をもてなそうという気概、心遣い。それが君の料理にはある。その協力な武器をこれからも遠月で磨いてゆきたまえ。その３枚のコインは君らの未来に対する投資だ」と告げると、田所はその場に泣き崩れました。感動。
終わりに
そしてこの後は実は堂島は四宮の停滞を見抜いていて、「料理人が高みを目指し続けるためにはあらゆる所から吸収しようとする貪欲さこそが不可欠」であることを伝えるためにしかけた面があるということが明らかに。
また、創真が負けたことを一人になって悔しがるところを見ていた堂島が本気で勝とうとしたことに理解を示しながら『それもまた料理人に必要な素養だ。勲章を取ると本気で近い旅立った若き日の四宮のように』と締めて終わります。ちなみにこのキャラは後にも出てくる人気キャラに（笑）
なんともきれいなこの流れ、全てのキャラが光る食戟にうなってしまう、そんな回でした。
