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【梨泰院クラス】13話の感想(後編) : チャンデヒの生存を望むのがセロイという皮肉

はじめに

イテウォンクラス(いておんくらす)のあらすじと感想をネタバレ有りでつらつらと書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

前回は以下。一気に4年後に。

4年後も同じ顔ぶれ

4年後のIC株式会社は立派な本社ビルがあり、セロイがビルに入ると皆は頭を下げながら挨拶。会議にはセロイ、スングォン、ヒョニ、イソが重役として出席し、親顔の社員もちらほら。親顔の社員は「古い取引先ではなく新しい取引先を見つけたのでここと取引しましょう」と熱弁しながらそれに及び腰のタンバム創業メンバーに「現場の声も分からずに」と嫌味を言いますが、イソは「その取引先の会長の子供が結婚をするらしいですが相手はご存知?」と聞きながら「現場の人なのに聞いていないんですか?」と嫌味で返しながら新しい取引先切り替えの懸念を伝えると、セロイは「ICの理念は”人、信頼”。今回はそれが利益に繋がります」と昔と変わらないモットーで会議を締めます。相変わらずキレキレのイソ!

「現場に戻りたい」とこぼすスングォンから、グンスがアメリカから帰国するという話をセロイは聞きます。スングォンとグンスは定期的にやり取りをしていましたが、セロイはグンスとやり取りをしていない模様。

また、イソは相変わらずセロイにラブコールを送りますが、セロイは無視。ただ、ヒョニとセロイの会話で、セロイはイソに誕生日プレゼントをもらったのに自分は返していないことに気づいてハッとします。

変わったグンスと変わらないグンウォン

帰国したグンスは常務になっており、その運転手はスア。グンスは会議でもバリバリプレゼンをし、会長からも信頼されています。
ここでグンスが進めている案件にて、市長との融和を図るために父親であるチャンデヒに立ち会うよう依頼しますが、チャンデヒは体調不良で咳き込みます。それでもグンスは「会長は社の代表なので来てもらえるとスムーズに話が進む」と押し、チャンデヒから了承を取り付けます。

が、ここでチャンデヒが倒れて末期の膵臓がん、余命6ヶ月と告げられます。

グンウォンは出所し、会長の病状を知って会いに来ます。

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出所し、前髪をおろして大人っぽくなる長男坊
ここにグンスも合流し、「いつ出てきたんだ?」と挑発的なグンスに、グンウォンは「俺が居た時は毎年検診を受けさせていた」と言いますがグンスはそれを「それが常務の仕事だと?」と笑います。グンウォンがいい息子に思えてきたぞ...

病床にいるチャンデヒにグンスは「医者は治療が無意味と言っていました。であれば株価下落を避けるために出社できませんか?」と鬼の提案。それを見たグンウォンは「随分変わったな」と言えば、グンスは「相変わらずだね」と返します。

グンスが退室した後、グンウォンは「まるで父さんのコピーだ」と吐き捨てると、チャンデヒは「だからこの座につく権利があるんだ」と返します。

天罰

セロイとスアは本社前で遭遇してデートをしますが、そこにホジンからセロイに電話があり解散。

それを見ていたイソはスアに、「すっぽかされてたね」といじれば、スアはイソに「私がお金持ちが好きといったらセロイはお金持ちを目指し、私が苦しまないように長家から解き放ってくれるとも言ってくれた」とマウントを取ります。
が、イソはその受け身の姿勢にイラつきながら「私がそう言われたら私が金持ちにしてあげるし、私が長家を潰す」と返します。ヒリヒリするやり取り!

ホジンに呼ばれたセロイは、グンウォンが出所したことやチャンデヒが余命宣告を受けたということを伝えられます。
ホジンは「天罰が下ったのさ」と言いますが、それを聞きながら気が遠くなるセロイ。

チャンデヒVSセロイ

チャンデヒは子供の時、自分は食べずに妹に食事を与えながら「食べないとお医者さんになれないぞ」と優しく言っていました。
それに対して妹はチャンデヒに「お兄ちゃんは大きくなったら何になるの?」と問われ、咄嗟に「10階建てのビルのオーナー」と言い、「いつか住ませてやるさ」と返したことを思い出しながら、『見てるだろ?物乞いをして頭を下げ、裏切って突き放し、奪って踏みにじりながら長家に一生を捧げた』と噛み締めます。

そこにセロイから電話があり、弱るチャンデヒにセロイは「あっけなく死ぬのは卑怯です。天罰?冗談じゃない、罰は僕が下す。まだ死ぬな」と言います。チャンデヒは『俺の生存を望むただ一人が君とは...』と笑いながら、「おもしろい。俺の最後の楽しみが君だ。」と返します。
セロイが「近々伺います」と言うと、チャンデヒは「長くは待てない。急ぐんだな。」と伝えてエンディング。痺れる!

終わりに

ホジンはセロイを呼び、開口一番に「長家への感情を忘れてないよな?」と確認しました。
セロイはもともと長家を潰すと息巻いていましたが、それはチャンデヒ会長への復讐が肝。ところがチャンデヒ会長は病で物語から退場しようとしている中で、複雑な心境のセロイ。チャンデヒ会長は亡くなってしまうのか?であればグンス率いる長家に対してセロイは何を思うのか?次回も気になります。