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【呪術廻戦/アニメ版】21話の感想 : 楽巌寺の意見も筋が通っているという事実

はじめに

呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)を初見で見ながら、思ったことをネタバレありで書いています。
尚、青文字は話の中で印象に残ったセリフやシーン、赤文字は私の印象に残った感想です。

第二十一話のタイトルは「呪術甲子園」。
前回は以下。真人チームは引き上げていきました。

夏油の策

前回初登場した重面は「結局俺なんもしてないよ、怒られちゃうかな。それに比べて君は働きすぎ」と振り返ると、負傷した花御が倒れ込みます。動けなくなるくらいまで瀕死の花御に、重面は笑いながら「楽にしてやろうか」と近づきますが、そこに真人が「人間のくせに勝手すんなよ、殺すぞ」と後ろから肩に手を回して登場。重面はそれに動じず、「嫌だなぁ、優しさじゃないか。呪いにこの機微は分からないか。」とバチバチの返しをします。

ここで夏油が真人達に作戦を伝える過去のシーンが映り、以下を伝えます。

  • 危険度の高い呪物を保管する蔵に通じている扉は天元しか知らない
  • 天元は不死の術式を持った呪術師だが不老ではないので気にしなくていい
  • 五条を帳に閉じ込めないのは真人から気を逸らせるため
  • 学生の中に宿儺にとっての地雷がいるので無闇に学生は殺さない
  • 10/31の渋谷で五条悟を封印するためのコマに虎杖は使えるので攫わない
  • 同行する呪詛師はチームプレーができないので死んでもいい 

作戦通り真人は目的であった特級呪物(宿儺の指6本&呪胎九相図を3つ)を回収。
花御を背負いながら「ほら、起きて花御。帰るよ」と優しく言うと、花御は「殺意にブレーキをかけるのはストレスが溜まりますね」と返答。真人は「花御も呪いらしくなってきたね」と笑ってオープニング。

オカッパのガキ?

天元の結界が破られ被害が出たことを伊地知は夜蛾達に報告し、「以前、七海さんと遭遇した呪霊の仕業でほぼ間違いないかと」と言います。それを舌打ちしながら五条は聞き、ハンガーラック組屋の尋問状況を問うと「性別不明の白髪のおかっぱのガキに命令されてやった」ということしか情報が出てこないと伊地知は返します。ただし、皆は心当たりが無い模様。

夜蛾は楽巌寺に「交流会は言わずもがな中止ですね」と切り出しますが、五条は「それは僕たちが決めることじゃないでしょ。」とニヤリとします。

野球をしています!

伏黒の病室には虎杖と釘崎が居ますが、伏黒は虎杖に「お前強くなったんだな。あの時、それぞれの真実が正しいと言ったがその通りだと思う。逆に言えば俺たちは二人共間違っている」と伝えると釘崎は「答えがない問題もあんでしょ、考えすぎ。ハゲるわよ?」と茶々を入れます。すると伏黒は「そうだ、答えなんかない。あとは自分が納得できるかどうかだ。」と続け、「弱い呪術師は我を通せない」ことを理由に「俺も強くなる。すぐに追い越すぞ」と虎杖に宣言します。確かに五条が好き放題できるのは強いからですもんね。

そんな会話を聞いていた東堂は「それでこそブラザーの友達だな」としたり顔で登場。それを見た虎杖は「感謝はしている、でも勘弁してくれ!」と逃げ惑い、東堂はそれを追いかけます。

ここで三輪が明るいBGMの中で以下のナレーション

こんにちは、役立たず三輪です。特級呪霊の襲撃でみんなが命がけで戦っている中、爆睡ちゃんをかましてしまい肩身が狭いです。そんなこんなで中止と思われた交流会。私達は今、野球をしています!

爆睡ちゃんがパワーワードで笑える

野球大会開催の経緯

五条は「人は死んでいるけど、交流会続ける?」と学生陣に問うと、東堂は「続けるに決まっているだろ。」と即答。その心を問われた東堂は、「1つ、故人を偲ぶのは当人と縁のあるもの達の特権だ。俺たちが立ち入る問題ではない。2つ、人死にが出たのなれば尚更俺たちに求められるのは強くなることだ。後天的強さとは結果の積み重ね、敗北を噛み締め勝利を味わう。そうやって俺たちは成長する。結果は結果としてあることが一番重要なのだ。3つ、学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな。」と立派な返答。三輪は「意外としっかりしてるんですね」と感心するも、真依は「しっかりイカれてるのよ」とあしらうところに笑いました。

そして、五条の悪戯で今年は個人戦ではなく野球となり、夜蛾がー「待て悟~~!」と叫ぶシーンが挟まり最高。

激闘の攻防と裏での学長対談

京都組が攻撃時、キャッチャーの虎杖に加茂は「特級を退けたらしいな。虎杖、お前はなぜ呪術師をやっている?」と質問。虎杖は「きっかけは成り行きっす。寂しがりなんでね、いっぱい人を助けて俺が死ぬ時に大勢に看取って欲しいんすよ。」と返答。それを受けて加茂は、母親との別れ際に「憲紀には才能がある、沢山の人を助けられるの。助けた数だけあなたは人に認められる、そうしたら今度はいろんな人があなたを助けてくれる。一人なのは今だけだよ、いつか立派な呪術師になって母さんを迎えにきてね」と言われたを思い出しながら「そうか。それは良い理由だ。」と会話している間に見逃し三振。庵は「かもー!振んなきゃ当たんねぇぞ!」とツッコミます。

東京組の攻撃回にて、メカ丸と書かれたピッチングマシーンが登場。釘崎は「ちょっと待て!どう見てもピッチングマシーンだろうが!」と乱闘気味に噛み付くも、真依は「スペアよ、スペアメカ丸。ピッチングマシーン?よく分からないわ、あなた機械詳しいのね?もしかしてオタク?」と煽り返し。釘崎は「おらぁ、やってやんよ!」とヤケクソにヒットで出塁。真希がホームラン級の当たりを打ちますが、箒に乗った西宮がキャッチしてアウト。ドラベース感があります。

京都組の攻撃回にて東堂は虎杖に話しかけますが、真希は東堂の頬を直撃する豪速球(わざと)を披露。敵味方から低いトーンで「ナイスピッチ~」と声が連呼され、虎杖は「東堂。お前、めちゃくちゃ嫌われてるな...」と悲しそうに声をかけます。爆笑。

ここでシーンが変わり、夜蛾は楽巌寺に「まだ虎杖が嫌いですか?」と問うと、楽巌寺が「好き嫌いの問題ではない。呪術規定に基づけば虎杖は存在すら許されん。あやつが生きているのは五条のわがまま、個のために集団の規則を歪めてはならんのだ。なにより、虎杖が生きていることでその他大勢が死ぬかもしれん」と筋の通った返答。

夜蛾は、アリが集団でエサを運んでいる様を見ながら「彼のおかげで救われた命も確かにある。彼らはこれから多くの後悔を積み重ねる。虎杖の判断が正しいかどうかは私にも分かりません。ただ、今は見守りませんか?」と言い、「私達の後悔はその後でいい」と呟きます。

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夜蛾「今は見守りませんか?」

ここで虎杖がホームランを打って東京側が勝利したシーンが挟まります。
最後に、五条が蟻を踏み付けていき、それに「「あっ」」と声を重ねる楽巌寺と夜蛾、気にせず立ち去る五条を見ながら楽巌寺が「夜蛾、お前はまず五条をどうにかしろ。」と言われ、「んん!…」と夜蛾が唸ってエンディング。

終わりに

息抜き野球回と思いきや、真人達の会話や夜蛾と楽巌寺の対話シーンなど見どころ満載でした。

特に印象的だったのは、五条の目の敵にされている楽巌寺学長がそこまでの悪人では無さそうなところ。つい虎杖側の目線を持ってしまいますが、楽巌寺の意見は意見として筋が通っているよな〜とも思ったり。

笑えるシーンも随所にあり、野球の中での個性豊かなキャラの掛け合いも楽しかった。次回も楽しみです。