はじめに
元ZOZOの前澤友作さん、現在宇宙旅行としてISSに滞在しています。そんな中で以下のYoutube動画をアップロード。
Yusaku Maezawa【MZ】
内容としては漫画宇宙兄弟を一冊だけ持っていけることになったので...と27巻を手にしながら印象深いシーンなどを語りました。
以下はそのネタバレ感想。
動画の中身
冒頭で本当は宇宙兄弟を全巻宇宙で読みたかったと語りながら、さすがにそれはNGだったようで一冊だけを選定することに。そこで前澤さんは以下の理由で27巻を選択しました。
- 伊東せりか(宇宙兄弟の登場人物の一人)が初フライトでISSに搭乗する回
- せりかは父親と恩人のシャロン博士がALSということもあってISSの無重力施設でALSの実験をしたがっていた
- そんなせりかのALSをなんとか治せる病気にしたいという思いがISSでの実験で一歩前に進む回
- これを改めてISSで読みたいと思った
そして話は物語で重要な人物であるシャロンがALSにかかってしまう...という件で前澤さんは思い出し泣き。
そのシーンは公式が行った宇宙兄弟の好きなシーンランキングでも上位に食い込む以下のもの。
前澤さんは涙をこらえながらそのエピソードを話し、「ダメだ、堪えられなかった」と笑いました。
感想
私も宇宙兄弟は全巻ebookjapanで大人買いした程度にはファンで、前澤さんが上げたシーンも大好きなんですよね。
このシーンを簡単に説明すると、主人公のムッタが子供の頃に「なんで人間は生きているの?」と天文学者のシャロン博士に聞いた時に「人はね、誰かに生きる勇気を与えるために生きているの」と答えてもらった回想から始まります。
しかし現実のシャロンはALSが進行してしまい、呼吸器をつけないと命が持たないという時に『動けないまま機械に生かされて私が生きる意味はあるのだろうか』と悩んだとムッタに明かします。しかし結局は同じくALS患者の友人の「視力が落ちたらメガネをかける、呼吸ができなくなったら呼吸器をつければいい」という一言に救われて呼吸器をつける決断をしていました。
ここからが名シーンで、そんなシャロンの話を聞いたムッタはシャロンに昔言われた話を思い出しながら「この先また怖くなったりして生きる意味とかに迷っちゃってもさ、最後には必ず生きることを選んでよ。生きてて欲しいんだよ」と伝えて前澤さんが涙ながらに語ったハグのシーンに繋がります。いやー、何度読んでも泣けるシーン。
終わりに
要はALSのように自分でできることが少なくなって生きていて申し訳ない・・と思うシャロンに「生きているだけで誰かに勇気を与えている」という言葉をお返しするという構造。このシーンは、宇宙の話なんて関係のない何か本質をついたメッセージがあると思っていて、私はこのシーンに救われる人が多いだろうな~と思っています。そんなわけで、そのシーンを好きなシーンとして取り上げてくれた前澤さんには感謝感謝。
気になった方はぜひ宇宙兄弟読んでみてください。色んなシーンで学びがあっておすすめです。