はじめに
Twitterを始めとするSNSにて「DeFiで利回り20%」などなど一見怪しい数値が散見されることがあります。
ただ、貸株サービスを始めとして知らないだけでお得な世界というのも世の中にはあるのでは?ということで客観的に調べてみました。
DeFiとはなにか?/なぜ高利益なのか?
「DeFi」は事業者による金融仲介を排除したブロックチェーン上の金融アプリケーションを指します。
以下の2つが主なアプリケーションで
- 分散型取引所(Decentralized Exchange)※ドルとビットコインやイーサリアムと交換
- レンディングプラットフォーム ※貸付を管理
「DeFiが稼げる」という文脈で言われる時のアプリケーションは上記の取引所や貸付サービスに自分が持っている仮想通貨を預けることで儲けることを指しています。
ここからが本題で、お金や株を誰かに貸しておけば確かに利息がもらえますがなぜ暗号資産を貸せばそんなに利子がもらえるのか?という問い。
それに対する結論として取引所(Decentralized Exchange=DX)は草コイン(独自通貨のコイン)をお礼にお渡しているもののそれが値上がりしているからです。
本来であれば草コインもらったところで大した利益にはなりませんが、現状は暗号通貨(ビットコインやイーサリアム)の高騰に引っ張られる形で価格上昇を遂げていて、起爆剤として主要な交換所(ビットフライヤー)に上場すれば一攫千金という流れがある模様。
思ったこと
確かに仮想通貨全体の価格が上昇している現在は利回りが高くなっているように見えるものもあるのかもしれませんが、この部分の価格が上昇トレンドから脱すると旨味がなくなってしまいます。
この手の話題では「年間利回りがどうか?」という軸で旨味が判断されますがトルコ・リラだって利回り/年15%と言いながら通貨自体の価値が下がっているので結局トントンになっています。
同じように仮想通貨でも草コインに対して価値を見出す人がいなければ法定通貨に換金ができず、仮想通貨のトレンド次第では預けているビットコイン/イーサリアムだって価値が下がってしまうこともある。であればほいほいと参入すれば確実に儲かるほど甘い話ではないことが分かります...
終わりに
DeFiが儲かる理由は、取引所や貸付サービスに自分の暗号通貨を預けることでアルトコインが貰えるから。
そして交換所はアルトコインなんていくら配っても痛くも痒くもないので大量に配りますが、そこに価値を見出す人がいて結果的に法定通貨に対しても高い利回りを実現している、という構図のようです。
ビットコインを預けておけばビットコインが貰えるのであれば興味はありましたが、貰えるのはアルトコイン。であれば私はやらないかなぁ...と調べながら思いました。